「ウクライナの」ザポリージャ原発(露語名:ザポロジェ原発)で、安全系設備を、ロシア規制基準に適合させるよう改修する作業が完了したと、「いつものカルチャア氏」がタス通信に語っている。一方、ウクライナ国家原子力規制検査局(SNRIU)トップは、同発電所の安全系設備の保全が満足に行えていないことを憂慮する発言を繰り返している。

 

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ロスエネルゴアトム・コンツェルン総裁付顧問レナト・カルチャア氏は、発電所でロシア基準への切り替えを続けていると指摘した。

 

 
12/20メリトポリ発、タス通信―2023年、専門家らがザポロジェ原子力発電所の安全系設備の改修を完全にやり遂げたと、ロスエネルゴアトム・コンツェルン総裁付顧問レナト・カルチャア氏がタス通信に報じた。

「(ザポロジェ原子力発電所での)安全系設備の改修は2023年に完全にやり遂げた」と関係当局スポークスマンは述べた。「プラント運転上の問題領域を特定するための解析作業が完了した。さらに、連邦基準と規制の適用と技術的側面の両方の観点から完了した。」

カルチャア氏は、発電プロセスと緊急時対応の両方において、従業員の安全に多大な注意が払われていると述べた。

同氏は、発電所ではロシア標準への切り替えが継続していることを改めて述べた。このプロセスの主なタスクの1つは、ザポロジェ原子力発電所の各発電ユニット、放射性廃棄物処理施設、乾式使用済核燃料貯蔵施設、その他の施設に対して、ロシア連邦環境・技術・原子力監督庁(Rostechnadzor)の許認可を取得するための申請の準備である。

ザポロジェ5号機(写真:エネルゴニュース)