- ポーランド初の原子力発電所の設計に関する契約に、ウェスティングハウスとベクテルが署名
- 新たなワーキンググループがスロベニアでのクルスコ原発増設のJEK2プロジェクトの加速を目指す
- フィンランドの使用済燃料廃棄物処分場の審査完了に遅延
- アルゼンチンとフランスが原子力協力を拡大
- サウジアラビア、原子力計画に向け保障措置受け入れを改めて表明
- 米政府閉鎖でFERCは停止、DOEは活動を続ける可能性
- 英国の新設原子力発電所に水素バスを配備へ
- パキスタンがん病院をIAEA「アンカーセンター」に指定
ポーランド原子力発電会社(PEJ)は、ポモージェ県ホチェボ自治体内のルビアトボ–コパリノサイトに建設予定の同国初の原子力発電所について、米国企業ウェスティングハウス・エレクトリック社およびベクテル社とエンジニアリング役務契約を締結した。
新たなワーキンググループがスロベニアでのJEK2プロジェクトの加速を目指す
スロベニア政府の閣僚と業界関係者で構成される新たな作業部会は、「国民がJEK2プロジェクト(訳注:クルスコ原子力発電所(PWR、72.7万kW)での2基目の原子炉建設を目指す計画)の支援に関して質の高い、「遅くとも」2028年までに十分な情報に基づいた意思決定を行うために必要なすべての基盤」を準備することを目的として会合を開き、最終的な投資決定のスケジュールを計画している。
フィンランド放射線・原子力安全局(STUK)は、ポシバ社による世界初の使用済燃料処分施設の事業許可申請の審査に予想より時間がかかっており、予定通り今年末までに完了しないと発表した。放射性廃棄物管理会社ポシバは、2021年12月30日、オルキルオトで現在建設中の使用済燃料カプセル化プラントおよび最終処分施設の事業許可申請書を関連情報とともに経済雇用省(TEM)に提出した。この処分場は 2020 年代半ばに運用を開始する予定。 ポシバは2024年3月から2070年末までの期間の事業許可を申請している。
オルキルオトの地下使用済燃料処分場のイメージ図 (画像:ポシバ)
アルゼンチンの国家原子力委員会(CNEA)とフランス原子力・代替エネルギー庁(CEA)は、2010年に署名された協定を拡張する原子力技術と新エネルギー技術の平和利用に関する協力協定に署名した。
サウジアラビアは、初の原子力発電所の建設に向けて、IAEA(国際原子力機関)の原子力保障措置の完全実施に向けて進む意向を発表した。第67回IAEA総会への声明の中で、エネルギー大臣のアブドゥルアズィズ・ビン・サルマン・ビン・アブドゥルアズィズ・アル・サウード王子は、「様々な分野にわたる原子力の平和利用」を発展させるサウジアラビア王国の意向を繰り返し述べた。 サウジ国家原子力プロジェクトには、サウジ・ビジョン2030ロードマップで概説されている持続可能な開発要件を満たすために原子力発電所を建設する計画が含まれている。
10/1から始まる米政府閉鎖への対応で、連邦エネルギー規制委員会(FERC)は、全従業員の3.8%を除く全員を一時帰休させ、来週政府機関が閉鎖になった場合に緊急業務に対応できるよう骨格スタッフを残す計画だと発表した。 DOE(エネルギー省)は、最長5日間の閉鎖期間を乗り切るのに十分な資金があると述べた。
ライトバス社は、パイロットプログラムの一環として、英国の原子力発電所に4台の水素燃料バスを供給する。 二階建てバスは英国サフォークのサイズウェルC施設に配備される予定で、テストが成功すればバス車両は最大150台まで拡大される可能性がある。
イスラマバードにあるパキスタン原子力委員会の病院である放射線療法研究所(NORI)は、IAEAの「レイズ・オブ・ホープ」構想の下で「アンカーセンター」の指定を与えられた。 NORI は、がん患者の診断と治療を行う国内唯一のがん三次医療センターである。
写真:パキスタン・オブザーバー