• カナダ・ブルース6号が営業運転再開
  • 海外報道:日本の高浜2号機が再稼働
  • トルコ、国内原発新設への中国との協議で「重要な局面にある」
  • ヒュンダイ、ポーランドでパートナーシップを構築
  • コンステレーションとコモンウェルス・エジソンが画期的なエネルギーマッチング契約
  • 複数団体が安全性を理由にディアブロ・キャニオン原子炉の停止を求める
  • ミネソタ州議員、クリーンエネルギーを目指す州としてSMRに注目
  • エネルゴアトム:ウクライナ採掘ウランの初バッチをカナダに出荷、国内用UF6への転換
  • オーストラリアの大学に学生がトカマクを建設へ
  • ルワンダに実証炉建設へ
  • ハンフォードガラス溶融炉の起動用ヒーターの撤去が始まる
  • 核医学含め、イメージング機器のサイバーセキュリティの重要性が高まる
     

カナダ・ブルース6号が営業運転再開

カナダ・オンタリオ州にあるブルース6号機は、1984/9/ 14に最初の稼働が宣言されてから ちょうど39年後の9/14に営業運転再開が宣言された。

(画像:ブルース・パワー)

 

海外報道:日本の高浜2号機が再稼働

関西電力は、12年以上前に停止されていた日本の福井県の高浜原子力発電所2号機が再稼働したと発表した。 送電端電気出力78万kWの加圧水型原子炉は、日本で運転を再開した12基目の原子炉となった。

 

トルコ、中国原発協議で「重要な局面にある」

トルコのアルパルスラン・バイラクタル・エネルギー大臣は、同国が2番目の原子力発電所についてロシアと、3番目の原子力発電所については中国と協議していると述べ、さらに2050年までの同国のエネルギーシステムに小型モジュール炉(SMR)の容量を500万kW追加するという野望を堅持していると述べた。

 

ヒュンダイ、ポーランドでパートナーシップを構築

韓国の現代建設(HEC)は、同国の原子力発電およびインフラ市場への参入を目指し、ポーランドの機関や建設会社と一連の協定を締結した。同社はまた、他の東欧市場に参入するための「橋頭堡」を築くため、ワルシャワに事務所を設立している。


 

コンステレーションとコモンウェルス・エジソンが画期的なエネルギーマッチング契約締結

時間単位のカーボンフリーエネルギーマッチング協定により、コモンウェルス・エジソン社(ComEd)は、投資家所有の米国の電力会社としては「初」めて、地元で原子力発電された電力をすべてのオフィスと従量制施設に供給することになる。コンステレーションは今年初め、マイクロソフトのデータセンターに電力を供給するために同様の時間単位のエネルギーマッチング契約を締結している。

コンステレーションは時間単位のマッチングはクリーンエネルギーへの移行の進化を表していると言う(画像:コンステレーション)

 

複数団体が安全性を理由にディアブロ・キャニオン原子炉の停止を求める

団体「平和の母たち」と「地球の友」はNRC(原子力規制委員会)に対し、カリフォルニア州ディアブロ・キャニオン発電所1号機の原子炉を停止するよう請願した。これらの反原子力団体は、パシフィック・ガス・アンド・エレクトリック(PG&E)社が1号機の原子炉圧力容器について「過去20年間にわたり、重要な冶金検査や超音波検査を繰り返し延期してきた」と主張し、一方PG&Eの広報担当者スザンヌ・ホスン氏は「分析の結果、1号機と2号機の原子炉容器は現在、NRCの受け入れ基準を満たしていることが証明された」と述べた。

 

ミネソタ州議員、クリーンエネルギーを目指す州としてSMRに注目

ミネソタ州は、2040年までにすべてのエネルギーを炭素フリーの資源から調達することを目指しているが、追加の発電所の建設が州全体で一時停止されているため、原子力は現在その計画に含まれていない。しかし、アンドリュー・マシューズ州上院議員(共和党第27区)は、ベースロード発電を提供するために小型モジュール型原子炉など30万kW未満の原子炉の開発を認める例外規定を含む修正案を望んでいる。

 

エネルゴアトム:ウクライナ採掘ウランの初バッチをカナダに出荷

ウクライナの東部採鉱製錬複合施設SkhidGZKで採掘されたウクライナ産ウランの最初のバッチが積載されてカナダに出荷され、カメコ社施設でウクライナ国内原子力発電所の需要に応じた核燃料の生産に使用される。カメコは、2024~2035年までリウネ、フメリニツキー、南ウクライナの原子力発電所向けに天然六フッ化ウランに対するエネルゴアトムの需要を100%提供することになる。契約では、ザポリージャ原子力発電所の管理権が正規の運転事業者エネルゴアトムに返還され次第、同原発にも六フッ化ウランを供給する可能性も想定されている。

 

オーストラリアの大学に学生がトカマクを建設へ

オーストラリアのニューサウスウェールズ大学は、学生によって設計、建設、運営される世界初の核融合施設を建設する予定だ。 約1m×1mの大きさのトカマクは核燃料を使用しないが、学生が高電圧を扱い、宇宙やインフラなどエネルギーを超えた分野で応用できるスキルを開発することになる。

 

ルワンダに実証炉建設へ

ルワンダ原子力委員会(RAEB)は、ルワンダにおけるデュアル・フルイド社製実証炉の開発に協力するため、同社と契約を締結した。実証炉は2026年までに稼働する予定だ。2021年に設立されたカナダとドイツの原子力会社デュアル・フルイド社は、液体燃料と鉛冷却材の2つの循環流体を使用する「まったく新しいタイプの原子炉」を開発していると述べた。同社は、「第V世代」原子炉と称するこのコンセプトによってもたらされる高効率により、原子炉の性能が「飛躍的に」向上する可能性があると述べている。同社はそのコンセプトをホワイトペーパーでさらに詳しく説明している。

 

ハンフォードガラス溶融炉の起動用ヒーターの撤去が始まる

ワシントン州ハンフォードサイトの廃棄物処理固型化プラントでは、ガラス溶融機の温度を華氏2,100度(1150℃)まで上げるために使用されていた起動用ヒーター18台のうち3台が撤去されている。放射性物質や化学タンクの廃棄物のガラス固化に先立って、ヒーターに代わってバブラーが設置されている。

 

核医学含め、イメージング機器のサイバーセキュリティの重要性が高まる

サービスとメンテナンスは長い間、画像診断機器の管理において重要な側面だったが、病院のネットワーク化や機器のネット接続の増加に伴い、サイバーセキュリティへの懸念が高まっている。病院にとって、画像機器サービス管理に関連する今後3年間のトップスリー優先事項は、平均修理時間の短縮、24時間365日体制での画像サービスのニーズの管理、画像機器とネットワーク化された