ウクライナは、ロシアのザポリージャ原子力発電所へのテロ攻撃で起こり得る大惨事に備えている。ヨウ化カリウムの備蓄は補充および更新され、状況に応じた訓練が実施され、急性放射線障害治療のための国家監修プロトコル(訳注参照)の策定作業が進行中だ。

テレソン番組でイーホル・クジン国家衛生主任医師の発言し、RBC-ウクライナが報じた。

(TV番組でのクジン主任医師)

 

「我々が一般的に推奨してきているのは、過去から今年、そして今に至るヨウ化カリウム剤のあるバッチを置き換えるのに焦点を当てることだ。理由は、昨年入荷した最初バッチの有効期限が限られていることが分かっているからだ」とクジン氏は述べた。

同氏によると、緊急医療、災害医療の提供システム、放射線監視を担当するシステムをテストするため、ほとんどの地域で対応訓練が実施されたという。

 

また、ウクライナはパートナー国から、急性放射線障害の最新治療法の使用を可能にする多数の国際プロトコルを入手した。

「ウクライナには独自のプロトコルがあるが、それは2006年のプロトコルであるため、現在、急性放射線障害の治療に関する国家監修プロトコルを最終決定し、更新する作業部会が結成されている」とクジン氏は述べた。

 

訳注)プロトコルとは、あらかじめ定められている規定、手順、試験/治療計画などのこと。臨床研究実施計画書ともいう。例えば、がんであれば関連医学会によってステージ別に標準治療が定められており、その定められた標準治療法のことをプロトコルと呼ぶ。

 

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https://tsn.ua/ru/ukrayina/ukraina-gotovitsya-k-vozmozhnoy-katastrofe-na-zaporozhskoy-aes-minzdrav-2378662.html