『サラの鍵』という本を読んだ。
職場には出版社から映画原作の販売促進用に映画化ポスターとか
DVDとか宣伝チラシがよく送られてくる。いつもなら『あ、これ映画に
なるんだ』とか『へぇ、こんな本あったっけ』とかで済ますのだが、
この映画のチラシには強く興味を惹かれてソッコーで検索。
運良く店に1冊あったので衝動買いしてしまった。
『アンネの日記』『シンドラーのリスト』のようなホロコースト作品。
1942年7月16日、パリでユダヤ人一斉検挙が行われた。
ユダヤ人のサラは連行される直前、弟を納戸に隠して鍵をかけた。
すぐに戻れると信じて…
60年後、1人のジャーナリストがこの一斉検挙を調べるうちに
辿り着いた、サラ一家のその後とジャーナリストを結ぶ悲しい偶然。
ジャーナリストの人生をかえてしまうほどの残酷な真実とは…
一斉検挙の描写は読みすすむのが苦しくなるほど。
それでも読まずにはいられない、負の歴史。
多くのフランス人でさえ、1995年にシラク大統領の声明を聞くまで
知らなかったという、フランスでも暗黒の史実。
真実を知ることは、時に苦痛をともなう。
だからと言って、ふたをして無かったことにすることは許されない。
多大な犠牲の上に今の平和があるのだから。
一人でも多くの人に知ってほしい。
12月17日映画公開。