姉のトリミング店のお客様のお話です。
(重い話です。私の主観も多いです。文字が多くて、見づらいです。苦手な方はお読みにならないでくださいね)
ヨーキーのMちゃん女の子。現在、2歳4か月。Mちゃんのご家族が他にいる2頭のヨーキーが老犬になってきたので新しい家族として生後2か月のMちゃんを某ブリーダーから譲り受け、とても大切に育ててこられました。
姉のお店には先住犬のヨーキーちゃんたち2匹と一緒にその時から来店。
今年の6月頃に先住犬の1頭が亡くなり(15歳)、今は13歳の女の子とMちゃんの2頭になってしまいました。
10月の上旬、Mちゃんが来店。(Mちゃんは7月から私が担当しておりました。)その時、歩き方に違和感あり、普通の関節が悪い歩き方とは若干違うように思ったので、ご家族にその旨をご連絡しました。
ご家族もその時、「最近、すぐ、座ってしまう」とのことで、その後に病院へ連れて行きました。
最初の獣医さんでは原因がわからず、大学病院を紹介され、10月中旬ごろに大学病院で検査したところ、「遺伝性の脳炎」と判明しました。脳の中に何らかの腫瘍(ウイルス?)ができ、徐々に動けなくなってしまう病気とのこと。
現在の医学では進行を抑えることしかできず、その薬が合わなければ年を越せないだろうと…。
この病気の因子を持っていれば遺伝の可能性が高いらしく、発症は生後2歳~5歳。発症すれば高い確率で死亡するとのこと。(発症しない場合もある)
今は、薬が効くかわからないけど、その薬を投薬して様子見の段階。
先日、Mちゃんがお姉さんヨーキーと来店されました。
10月に来たときは足つきはおかしいものの、元気に私と遊んでくれたのに…。
今は左半身が完全マヒの状態で立っていられないんです。
電話で事情を聴いていたにもかかわらず、連れてきたお母さんに抱きかかえられた姿を見たとき、涙が出てきてしまいました。でも、ご家族が気丈にしているのに涙を見せるわけには行かず、その時は涙をこらえました。
ご家族が帰られた後、Mちゃんを抱っこしながら号泣してしました。
全く立てなくなってしまったので、姉と二人がかりでトリミングをしました。
名前を呼ぶと短いかわいらしい尻尾をプリプリしてくれるんです。
顔を近づけると舐めてくれるんです。すごくいい子なんです…。
Mちゃんご家族は譲り受けたブリーダーにこの病気のことを連絡をしたら、そのブリーダーは
「両親は確かに生きているし、今までその子たちに沢山、子供を産ませてきたけど、そんなことはなかった!言いがかりだ」と言って電話を切ったそうです。
(Mちゃんのご家族は、文句を言うために連絡をしたのではなく、ブリーダーが知らないと思い、連絡をしたのです)
大学病院の話だと、この脳炎は比較的高い確率で遺伝する可能性があるとのことで、Mちゃんと一緒に生まれた兄弟犬を引き取った方に連絡(Mちゃんを譲り受けた同日に引き取りに来ていてメアドを交換して、今回初めて連絡)したところ、半年ほど前にてんかん発作を起こして亡くなっていました。
その兄弟犬は1歳半を過ぎたときからてんかん発作を起こすようになり、亡くなる少し前から四肢がマヒし、最後は発作をおこして亡くなったそうです。そのご家族は、遺伝性の病気の可能性があるとは知らなかった様子でMちゃんの話を聞いて凄くびっくりされていたとのこと…。
Mちゃんの兄弟は全部で5頭。皆、それぞれ新しい家族に引き取られているようです。
Mちゃんのご家族はペットショップだと両親がわからず不安だったのでネットで調べてそのブリーダーに決めたのに…と仰っておりました。
そのブリーダー自身も「うちはいい子ばっかりだから安心ですよ。」と言っていたらしい…。
百歩譲って、このブリーダーの所では今まで遺伝的な病気を持った子がいなかったとしても、Mちゃん家族への対応はいかがなものでしょうか…?
少しでも、繁殖に対しての責任感があるのであれば話くらいはきっちり聞くくらいの態度を見せてもいいのでは?
まあ、このブリーダーはそんな責任感はなく、繁殖=金儲け という考えしかないのでしょうが…。
残念ですが、今の日本ではこのような粗悪ブリーダーに対しての処罰は難しいようです。
どうやって、良いブリーダーと悪いブリーダーを見分ければ良いのでしょう…?
Mちゃんの薬が効いて、症状を抑えられることを祈るばかりです…。
Mちゃんのご家族が望むように一日でも長く、頑張って欲しいです!
どうかMちゃんの他の兄弟にこの病気が発症しませんように…!!!
一気に書いたので、読みづらい文章になっています。ご容赦ください。