前回は重さと質量について説明していきました。おもさと質量の特徴を覚えておきましょう。さて、今回は圧力について説明していきます。
圧力とは?
1㎠あたりの面を垂直に押す力を圧力といいます。
(数式)
圧力(g重/㎠)
圧力の単位
g重/㎠、kg重/㎠などを使います。
1kg重/㎠=1000g重/㎠
ワンポイント☝️
単位の形を見ると、その量の計算の仕方が分かります。圧力の単位はg重/㎠ですが、g重は力の単位、㎠は面積の単位です。したがって、圧力は、力÷面積で求められます。
面を押す力や面積と圧力
a、面を押す圧力
力が働く面積が一定ならば、圧力は面を押す大きさに比例します。
b、力が働く面積と圧力
面を押す力の大きさが一定ならば、圧力は力が働く面積に反比例します。
ある面全体に働く力のことを全圧力ということがあります。全圧力は上の圧力を求める公式の「面を垂直に押す力」のことです。「圧力」という言葉を使っていますが、圧力とは違って力です。
全圧力(g重)=圧力(g重/㎠)×力が働く面積(㎠)
【例題】
(1)重さ2.5kg重の直方体のレンガを図1のような板に置いた。板の面に働く圧力がもっとも大きいのはどれか?また、そのときの圧力を計算せよ。
〈解説〉重さが同じだから、板を接する面積がもっとも小さいとき、圧力はもっとも大きい。したがって(ウ)である。
数式
2.5(kg重)÷(10×5)(㎠)=0.05(kg重)=50(g重)
(2)図2の画びょうに、指先に0.5kg重の力を加えた。板が針先から受ける圧力を計算せよ。
〈解説〉上の数式をあてはめて計算していこう。
数式
0.5(kg重)÷0.0005(㎠)=1000(kg重)
まとめ
今回は重さと質量について説明していきました。圧力と数式を覚えた上で、文章問題を理解できるよう、読解力も上げていこう。難しいと思わないで、一つ一つしっかり覚えることが、次へつながるステップになります。