稲取温泉旅館 食べるお宿 浜の湯 板前の道 -6ページ目

好き嫌い…

浜の湯調理場デス。

人の嗜好は歳と共に変わって行くと言う事は、当たり前に皆が体験する事だと思いますが、

想えばわたしも、幼い頃、好き嫌いの
オンパレード‼

骨付きの魚と云う魚は全て駄目、
野菜も好んでは食べない(-_-;)

肉、肉の一辺倒。(飯は大好きあせる)

正に偏食大王でありました、

幼い頃山育ちとは言え、新鮮な魚が食べられなかった訳ではないとおもわれるが、

兎に角嫌いだったのである。

就職して調理人の道に進んでも、しばらくは好き嫌いは治らなかったのだが

そこは、日本料理の調理場(ーー;)
野菜とお魚だらけの職場なのであります。

一日、二食調理場のまかないを食べるわけですが、

コレがまた、魚が大半を占めるわけで
見習いの頃の激務をこなす為にも、
食べない訳にいかない(-_-;)

元々大食漢の私は、何時の間にか大抵の物は食べられるようになっていました…
私の場合タダの食わず嫌いだったのかもしれない(汗)

現在の若者は、好き嫌いなんて物は当たり前の事、
別に無理をして嫌いなものを食べる必要も無く、
好きな物をチョイスするのが自然だと思っている節がある。

嫌いなものを克服出来れば、食の楽しさは間違い無く広がる筈であるのに。


大人になる迄、散々肉食を貫き通した私も最近は、焼肉で胃もたれする始末

歳と共に、身体が欲しがっている食い物が変わって行く実感( ̄◇ ̄;)

あっても無くても良かった野菜なんかは、無いと寂しさを感じる今日この頃

バランスを考えるように成ったって事は、少しは大人に成ったのだろうか…

バランスを考えた食事をするには、

やっぱり好き嫌いをへらして、その食材の旨さを理解する事、食べることを楽しむ事から始めることが肝心な所でしょう。

満足感、

浜の湯調理場デス。

満足感、

食い物についての満足感、

まぁ、人其々度合いは違うにしろ食事の後は満足感が無ければその食事をした意味が無い。

外食するとしたら、自分の好みに合った美味しいお店をリサーチして、
そのお店の料理人に全てを任せて出来上がる料理に舌鼓を打つのも方法の一つである。

「自分の好みに合った」と言う所が
ミソである!(◎_◎;)

作る側の私たち料理人は期待して訪れるお客様全てに満足感を与える(頂いた代価以上の)のが仕事な訳ですから難しい、

全ての人に満足感を与えるのは、
もし神様がいたとしても難かしい(ーー;)

全てのお客様の好みや期待感を理解する事は何年料理人をしていても難かしい…いや無理かもしれない…イヤ無理

全ての人に満足感を与えるのは無理にしろ、ならば、我々料理人はなにをしなければならないか…


先ずは、料理する事(仕事)が好きである事が第一。

チョットクサイかもしれないが
情熱を持って料理する事に没頭する事、愛する事ではないか、

なんて考えています。

料理を楽しみに訪れるお客様よりも深く料理にのめり込む必要があり、そして楽しみながら作り上げる事、

素材がだんだんと美味しそうに姿を変える工程を見る事ができるのは我々料理人だけ、
作る側はまずそこに満足感を感じ楽しまなければ駄目である、
そうして食べ終えた皿を見てお客様の満足感をはかる…

こんなところでしょうか(-_-;)


兎に角食べる側も作る側も楽しまなければ満足感は味わえ無いと言う事!

以上。

天丼…

さ浜の湯調理場デス。

夏真っ盛り、暑い日が続いておりますが、今日は朝から雨が降り少し過ごしやすくなっています。

今日は天丼の話し!
夏の暑い時分にどんぶりにしがみつき
ガツガツ食う丼物の旨さは格別であります…( ̄^ ̄)ゞ

飯とオカズを一緒に食べる(^^;;
チョット行儀が悪い、決して上品とは言えないどんぶり物ですが、腹が減った時の強いみかた、特に夏の体力維持
には一役かってくれる訳であります。

うな丼、かつ丼、天丼、親子丼に卵丼、牛丼、ステーキ丼、など

飯の上に好みのオカズを載せるだけの食い物なんですが、そのなかで日本人が愛して止まないどんぶり、
天丼…!


白ご飯の上に揚げたての海老や穴子、
小柱のかきあげ、野菜の天麩羅、
上からかけられた甘めのタレが更に食味を倍増してくれる、

さて、夏に何故天丼か?って事ですが
夏の野菜は兎に角天麩羅に合うヤツが多い、

獅子唐、茄子、大葉、さや隠元、
カボチャ、オクラ、天麩羅にすると
うまい野菜達が目白押しである。

後は代表的な天麩羅の種である、
穴子、鱚、車海老、なんかの漁期も夏なのであります。

そんな素材に恵まれた季節

その天麩羅が不味い筈はない訳であります。(-_-;)

どんぶりにかけるタレは好みによるが
私は、甘めので濃いめのタレが好み

鵜!やばいくらい天丼が食いたくなってしまった( ̄◇ ̄;)
そんなところで、今日の昼は天丼をガツガツ食う…!
割り箸って事にします。

休日…

浜の湯調理場デス。

今日は休みなのであります( ̄^ ̄)ゞ

この歳になっても、休日はあれをしよう、コレをしよう…
なんて考えて少しだけウキウキしている自分をチョット恥ずかしく思いながら…

下田へ黒鯛釣りに^^;

仕事よりも早く起きて、朝4時出発

ポイントは風も無くお日様もギラつかず、黒鯛釣りをしに来た私を歓迎してくれました。

釣果は、黒鯛40cmオーバー、一匹

ヘダイ4匹、

後は、リリースサイズの黒鯛、
メジナ、

半日以上の釣行は、飽きる事無く私メを楽しませてくれました合格

その黒鯛を使い、

休日は骨蒸しなんかを作ってやろ~、

なんて企んでいます_φ( ̄ー ̄ )

そんなところで、オーソドックスな
骨蒸しの作り方、

白身の魚なら大抵は相性が良いです、

骨付の魚の切り身か、頭を使います。
(鱗は綺麗にとりましょう)

降り塩をしてしばらく置いた素材の
(これが味を決める大事な作業)

塩を洗い流し、昆布をしき出しを注ぎ
蒸し器で蒸す(蒸し過ぎに注意)

後は、器に盛り込み調味した出汁をかければ出来上がりである。

彩りに野菜なんかを添えれば最高であります。

(下塩をした後、軽く焼いて蒸しあげる事もあり)

ポン酢や生姜酢があってもいい(^-^)/

夏場の、冷酒やビールにかなり合います。

是非ともお試しアレ‼

あ~、魚は、美味いのであります、
( ̄^ ̄)ゞ

以上!



心太


浜の湯調理場デス。

夏の風物と言っていいい心太。

私はこの仕事につく迄、

心太と書いて
トコロテンと読む、なんてことは知らなかった(・・?)

子供の頃は余り美味いとは思わなかった心太でありますが、

最近、歳を重ねる度に天草のひなびた香りやその食感が病みつきに成り、夏だけと言わず食いたくなる食物の一つであります…

酢、酢醤油、生姜醤油、辛子醤油、後は
甘味として黒蜜なんかもいい、

出来るだけ冷やして食べる心太の旨さは大人になってから覚えたとは言え、

子供の頃、私の田舎では格家々で天草を煮溶かし、自家製の天突き、と言う道具で、手作りしておりました。

なんだか使い込んだ天突きで、心太を突くのが面白くて、せがんでやらして貰った思い出があります…。^^;


そんな心太、

水にたいして1~2%の寒天質の成分が溶け込んでいるだけビックリマーク

その寒天質は、多糖類のガラクタン、消化、吸収が殆んど望めないスーパーダイエット食品、

詰り、心太は水が98%以上ビックリマーク
後はノンカロリーということであります( ̄^ ̄)ゞスッんバラシイアップ

この夏、心太を主食として生きて行けばダイエットできるかも…合格

なんてことは無いとは思いますが、

やっぱり夏の暑い時分に海藻の香りのする、
心太はやっぱり欠かせません。
以上‼