未来の娘への恋文 第三百八十九夜 ただいま僕の街よ | ハマの迷い猫☆子育て男子の叫び

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生まれも育ちも横浜の僕が、イラストレーターの愛妻詩月優姫と寄り添って未来の我が娘への恋文を文学的に叫びます☆この部屋は愛妻と共同で管理・運営しております。
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未来の娘への恋文 第三百八十九夜 ただいま僕の街よ

作詞 詩月ひかる



栄光の一歳の昼下がり
パパが生まれ育った横濱の街

僕と同じ頬のキミ抱いて
櫻花のひとひらは
孤独な少年よ
おかえりなさいと囁いた


いつかキミの誕生の花
僕の育った繁華街の森
キミが受け継ぐ
僕ので咲かせようね




流行病なんかに負けないで
パパがみんな吸取て上げる

ああパパも
一歳のキミと同じ苦しみ
味わえてとっても
とっても幸せだったよ

ほんの僅かな夏の日の
近所の海の
水着デビュー

今度は世界の海かなぁ
パパも負けちゃいられないね




僕のピアノに合わせて
歌うキミは

もう我慢できずに

ワタシにも弾かせてよ

ああ一歳のキミの
渾身の演奏

パパを追い越すのは
もうすぐなのかな

テーブルの周り
とことこグルグルまわる
よちよち歩きのキミに
パパは微笑み一杯だったよ

ああ疲れきった僕の背中
小さな身体でパパ
パパって

抱き締めてくれて
有難う



キミも胸が苦しいんだね
ああごめんね僕の血は
白い頬と鼻筋と
咳ごほんごほん
上げてしまったんだ
ごめんね
でもパパも咳ごほんごほんだからね

キミはにっこり
うん

ああ、もうお返事できるんだね

パパも咳に負けないからね


小さなお手々合せにっこり
アーメンいただきます
一緒に主の誕生日お祝いしようね


パパとママの真ん中で
僕らの温もりお腹一杯の
キミは僕と子守唄にうとうと

今日は僕ら一緒に
僕の生まれた街で

メリークリスマス

欲しかったプラモデル
ずっと眺めた
孤独な少年は

やっと
癒された
救われた

おもちゃ屋さんは
もうないけれど

この街に
あの日のクリスマス
消えないさ

いつかこの街の
僕の全て受け継ぐ

我が子よ

僕が作り残した
繁華街少年の
夢の雫の色した
プラモデル

僕の代わりに
作っておくれよ

ただいま
僕の街よ






何度
繰り返しただろう

ああ僕はやっと

幸せに成れたよ

ああ

あの日の少年を
救ってくれた

おじいちゃんも
おばあちゃんも

もうみんないないけれど

シミも汚れもない
水晶の心の
キミには見える筈

いつか嬉し涙零す僕は

あの街角に今も

ひっそり
膝抱えているってさ

今も何処かで苦しみ喘ぐ
孤独な少年よ

未来の我が子は
必ず
君を
迎える筈さ


(C) 詩月ひかる

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追記

あれだけの震災があり
その後の艱難があり

信じられない事件ばかりだった年

それでもテレビは
下品な司会者の
汚い言葉

不品行
罵り合いの連続

仏頂面で微笑みのない
家族愛破壊の
視聴率稼ぎの
ドラマばかり

まだ目が覚めないのか
それとも考える力奪うために
わざわざ僕らの心に
猜疑心を植え付け
家族愛を奪えと
僕らの心
黒い洗剤で
洗おうとしているのか

凶悪な事件も尚の事

引き起こすのは男ばかり
その者の親は

凄みで子供を諭した事あるのか
人様に絶対に迷惑をかけるな
弱いものに絶対に手を出すな
己が滅びても
絶対にするなと

命懸けで教えた事があるのか

ああ、環境も汚され
心までも汚された今

それでも僕らは
家族愛に生きる
平成キリシタン

誰の真似でもない
僕の言葉は

キミへの贈り物

放射能?
自然災害?
某国の危険な飛び道具?

心の平安
家族愛奪うものなど
何もないさ

心をこめて
Merry Christmas

僕の抱っこ紐の背中
パチンととめて下さる
道行く方々に

そして今までずっと
お読み下さった
全ての皆様に

感謝を込めて


詩月ひかる 拝

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