ハマの迷い猫☆子育て男子の叫び

ハマの迷い猫☆子育て男子の叫び

生まれも育ちも横浜の僕が、イラストレーターの愛妻詩月優姫と寄り添って未来の我が娘への恋文を文学的に叫びます☆この部屋は愛妻と共同で管理・運営しております。
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copylight(C)2009 詩月ひかる All Rights Reserved.

ハマの迷い猫☆子育て男子の叫び

copylight(C)2009 詩月優姫 All Rights Reserved.

僕の詩について


有りの儘の心象風景

幼き日からの想いの全て

みんなそのまま言葉にした、

僕の等身大の文学表現です。


故に僕はAの想いを選んだ

あの人はBの想いを選んだ

これだけの違いです。


そう、飽く迄文学表現なので

僕は誰で何を想ったのかは

読者様のご想像の世界に

僕は委ねたいと想います。


また人には生きる為に選んだ道

そして言葉があります。

それが善や正であるか否かは

僕はお答えできません。


嗚呼人の心を傷付け

陰でヒソヒソするのは

僕はダイキライです。


想いは無限に自由であって

これが僕の表情なんだと感じて下されば嬉しいです。


嬉しいご感想はメッセージでお待ちしております☆

少年の心でいつもドキドキのITエンジニア、

ピアニスト、エッセイスト、子育て詩人


詩月ひかる 拝

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$ハマの迷い猫☆子育て男子の叫び

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「パパ、あしたもお仕事、
お休みだよね!」
うん、お正月だから、決まってんじゃん.....
「パパ、あしたもあしたも(明後日?)
お仕事お休みだよね!」
うん、そうだよ.....
「じゃあ、あしたもあしたもあしたも(明明後日?)」
ずっとお休みって、
言ってんじゃん!

「やったぁ!
ばんざい!
パパ大好き」

嗚呼、僕の休みを
今まで誰が喜んでくれただろう.....

嗚呼、僕の連休に
歓喜の我が子の笑顔に
これ程までの幸せな気持ち今迄
僕の胸から
溢れただろう.....

感じた事など
一度もなかった

休みの日に
無防備に寝そべって
なんとなく我が子と
ずっと、ずっと
うとうとする幸せ

休みの日に
家で寛ぐ幸せ
気持ちが休まる
幸せを.....


僕は正月は勿論、
お盆も祝日も
休みという休みが
大嫌いだった

理由は一つ
僕の人格を否定する
者達が休みだったからさ.....

父親や兄弟
男の親戚の全ては
僕のする事全てが
癪に触ったのだろう

男のクセにピアノに
絵画に歌劇、
ファション誌.....

音大に行きたいなんて
口にした日には
生きた心地がしなかったよ.....

存在否定されれば
される程僕は
徹底抗戦さ!
あの分厚い赤い本.....
表紙には北海道
九州、東北、広島
大阪に京都
沢山手に入れて
机に並べて
眺めているだけで
新世界交響曲
胸一杯に木霊して
見知らぬ街を
自由に駆け巡る姿想い
ドキドキしながら
ページを捲ったのさ

夢は人の命を繋げて
素晴らしい人生にする

本当だったよ.....

嗚呼、父と言う言葉を聞くと
暴力シーンしか思い浮かばなかった
キミのパパは、
思春期の頃
かなり背伸びして
「休みが苦痛な、
厳しいだけで
家族愛のない
旧弊の名残の家」
からの亡命を夢見て
正に命懸けで
勉強したんだ.....  

ひかる少年にとって
巷に溢れる
プラス思考とか
付け焼き刃の成功法則で
運命なんて変わらないし
それ以前に今日一日を
マトモに生きられない.....

未成年だった
キミのパパが
唯一運命を
変えられるとしたら

殴られても蹴られても
腐った男と言われても
ストレス解消で殴られても蹴られても
絶対に僕の左手から
鉛筆を離さない胆力、
人格や嗜好を否定されても、
絶対に真に受けない 
無意識領域に入れない
クヨクヨ落ち込まない
腕立てや腹筋を
無制限に行って
肉体の苦痛に強い
鎧の体にする、
巨人ゴリヤテを倒した
華奢なダビデ少年を想い
心を強靭にする、
不撓不屈の根性を
錬磨し続ける事
それらをひたすら
実行するだけ
それしかなかった.....

ゲームにはまり
アイドルの虜に成れば
僕は滅んでしまう
中毒性があるが故夜毎
思考する力が奪われる

限り無くストイックに
我が身に鞭打つしか
僕の行く道は開かない
境遇革命は起こせない

そう信じた
真冬日の横浜の繁華街
図書館の帰り道
大人の欲望が渦巻いて
酒と煙草の臭いの
柄の悪そうな者や、
ギャンブルと合コンに
現を抜かす学生達に
嫌悪感を抱きつつ
親友と天下国家論じて
不公平で理不尽な世の中を
絶対に変えてやろうって
誓い合ったのさ.....

でもね秀才の親友も
僕が勉強の面倒見ていた後輩数人も、
皆当たり前の様に
父を尊敬していたんだ
 
羨ましかったよ
だって家が穏やかならば
図書館にもカフェにも
行かなくて済むし

勉強も心穏やかに
出来るのになぁって 

幾ら僕が彼らに
家に帰りたくないんだよ.....
って囁いても

秀才のレール邁進の
仲良し親子のあいつは
「暇人だなぁ、
勉強しろよ!」
としか言わなかった

だから..... いつも僕は
やんちゃして成績が伸び悩んだ
後輩の部屋に
厄介に成ったっけ.....

お礼に無制限に勉強を教えたけれど.....
やっぱり受験間際
真冬日の夜風が肌を刺す
この季節、
後輩の「直前はひかるさん、
自分のためだけに生きて下さい」は
僕にとって
運命と対峙しろと
同じ言葉だった.....

解っているさ
僕の行く道を
切り開くため
運命を粉々にするため
追い込みかける
命懸けの僕と
共にいたら、
余程の精神力がなければ
精神的に
参ってしまう事を.....

だから先輩自身のため
一日に18時間
追い込みかけて下さい
後悔しないで.....

そう言いたかった筈さ

でもね
帰宅は本当に
苦痛だった
忘れもしない
高校受験の前日に
家でご飯食べていたら
何もしていないのに
酒に酔って暴力を振るわれた事を.....

後輩のあいつも無論
親兄弟とは良好だった
然し世の理不尽が見え
人の痛みの解る後輩は
熱く発破かけてくれた

「ひかるさん
そんな奴等
歯を食い縛って
勉強して偉くなって
見返してやりなよ!
ひかるさんらしく
生きて行くんだよ!
いつか結婚したら
家族ぐるみで付き合おうよ!」

うん、解ったよ
今迄ありがとう
固く握手して
真冬の宵闇に
僕は再び
さ迷ったんだ

繁華街を通り抜け
時折幼子を連れた
幸せそうな家族に 
見とれて溜め息さ

嗚呼、優しそうな
お父さんだなぁ…
こんな家ならば
安心して勉強
出来るのになぁ.....

悔しさが込み上げて
俯き歩きながら一滴
前髪が長いのは幸い
生きる苦しみ
隠せたからね

住宅街に入れば
温かそうな光から
不意に家族の笑い声

きっと、
キミのパパ
ひかる少年には
もう我慢の限界だったのかも
知れない.....

嗚呼、繁華街の迷い猫なんて
誰も拾ってはくれないさ

それでも僕は
帰らなければ
道は開かれない
いつの日にか
温かい家族も
持てないからね.....


あの真冬日から
幾星霜.....
温もりに安心して
うとうと微睡んだ

追憶の僕に.....

幼子の我が子が
笑顔で抱き付いた

「どうしてパパは
色んな事知ってるの?」

それはね、 
一生懸命
一生懸命、
本当に
一生懸命
命懸けで
勉強.....
したからだよ 
.....

「何でパパ、 
泣いてるの?」

一生懸命
一生懸命、
勉強
したからだよ.....

我が子は感応力がある
かも知れないね
突然に、
わぁって泣き出した 

キミの遺伝子に
あの日の僕の涙
溢れたのかな.....

パパを泣かしてしまった
幼子のキミは
そう思ったんだろう

..... 嗚呼そうさ
あの冬の日に
あの少年が擦れ違い
夢に見た
優しいお父さんと幼子
まるで僕らじゃん.....

だからキミのせいで
涙が止まらないよ

でもね
やっと
穏やかに
休めるよ.....

今宵は
もう想い出すのは
やめにしよう

でもきっと
もう少しで
忘れるよ

あの日の少年が
キミの自身に
化身した日に

春に成ったら
僕とお友だちが
一生懸命勉強した机
見せて上げるね.....

そして
もう逢えない
あいつに

僕そっくりのキミ
見せて上げよう

遂に幸せ感じて
休みを過ごせる
あの日の僕も.....

どうか
見て欲しいよ

彼等は本当に
安心してさ
穏やか気持ちに
成れるよ
きっと.....

たった今
僕の胸からまた一つ
棘を抜いてくれた

愛する我が子よ
ありがとう

いつかこの手紙を
真剣に読んで
人の痛みの解る
心の優しい
ひとに成って下さい 

未来の我が子の
キミに命懸けで
命を繋いだ
キミそっくりの
あの少年のために

孤独過ぎた
僕を信じて
支えてくれた
パパのお友だちのために

勿論
僕を愛し
キミを産んでくれた
ママのためにも.....


穏やかな休日

これが僕が
夢に見た
幸せ

そして
キミに贈る
最高のプレゼント 

未来の
穏やかな休日に

どうか
一生懸命
一生懸命
一生懸命、

本当に
一生懸命
勉強して下さい

(C)詩月ひかる

追記

最後迄お読み下さり
感謝の気持ちで一杯です 

今年皆様に素晴らしい
日々、 
穏やかな休日があります様に

心からお祈り致します