学校の成績は信頼できるか? ▼大学生のみなさんへ | 九工大OBのまちづくり日記 in 飯塚

学校の成績は信頼できるか? ▼大学生のみなさんへ

評価というのは、常に難しいものです。


企業でも、人事評価の仕組みをどうするのかは、大きな課題です。
なぜなら、人を評価するための公正な評価基準を作るのが難しいから。


販売成績だけで評価できない、見えない部分の貢献を計るものさしを作るのは簡単ではありません。
ある成果が出るための原因は、様々な要因が関わっていて、因果関係は簡単に表せないのです。


ところで、学校での評価は多くの場合テストの成績によって行われています。


みんなが、同じ問題、同じ条件でテストを受け、その結果が数値化されます。
順位もバッチリ出すことが出来ます。


テストの成績は、一般的に客観的で合理的なデータとして認識されているように思います。

だからこそ、重視され、評価や採用の場面で活用されていますし、
学生たちはテストの点数に、一喜一憂するのでしょう。


数値化されると、客観的なデータのような気になってしまいますが、


果たして、本当にテストの点数はいつも合理的なデータなのでしょうか?


厳密に考えると、テストによる評価の信頼性には、疑う余地が充分にあると思っています。
まず、テストの作成段階で、以下のような主観が混じっています。


■どのような問題を出すのか、問題の選択


 → 人によって、得意なパターンの問題、苦手なパターンの問題が違います。
   それらが、網羅的に出されるなら公正ですが、現実的にそうできないケースが多いのではないでしょうか?
   ヤマが当たる、外れるという現象が起きている事実は、信頼性がある評価方法だといえるでしょうか?


■どの問題を何点にするのは、配点の選択


 → 10点の問題と20点の問題を比べたとき、本当に2倍の価値があるのでしょうか?
   その配点は、誰がどのような基準で決めたのでしょうか?
   そこには、テスト作成者の主観によるバイアスがかかっています。



クイズ番組で、最後の問題だけ「特別に○○ポイントです!」と、誰もが逆転優勝できる配点にする場面はおなじみです。
また、出題される問題も、番組が面白くなるように、特定の回答者に有利になる問題が選ばれることもあるでしょう。


クイズ番組と学校のテストを一緒にしてはいけませんが、わかりやすいので例として挙げました。
同じ問題を、同じ条件で回答し、結果が数値化されていますよね。


学校のテストや資格試験ではできるだけ公正を期すように、客観性のあるようにテストが作られているはずから、
その結果には、一定の信頼性があるものだとは思います。
それでも、人間が作ったテストです。
いくら作成者本人が注意したとしても、バイアスがかかってしまう可能性は否定できません。


つまり、何が言いたいのか。

テストによる結果は信頼できません、
ということではなく、
テストの結果に必要以上に振り回され過ぎないようにしましょう、
ということです。


■理解度を確認する目安としてテストを活用するのは”あり”
■成績至上主義は”なし”


教育の現場では、テストは、他者と比較するためよりも、自分の成長を確認する(過去の自分と比較する)ために使う方が健全だと思います。


他者との競争がモチベーションになることもありますが、それだけに偏重すると弊害が大きくなります。
教育において、本当に大切なのは、他者に勝つことよりも、昨日の自分を越えることだと思います。


テストの点数より、実力をつけることを大切にしましょう。
長い人生、一発勝負ではなく、本当の実力が試されるのですから。