フランスの作曲家、エマニュエル・シャブリエの小品を紹介したい。
常に作品には諧謔的な要素を孕んでいて、どこか心が和む事が多々あるシャブリエの作品。ここで紹介する『楽しい行進曲』もまさにその典型といえる。
若いころに作曲したピアノ曲をオーケストラ用に編曲したもので、発表当初は「フランス行進曲」と題されていたという。ユーモアに富んだ旋律と、流麗な中間部。短いながらも変化に富んだタイトルの通り、「楽しい」行進曲だ。

【推奨盤】
乾日出雄の揺蕩うクラシック音楽の臥床
ジョン・エリオット・ガーディナー/ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団[1996年3月録音]
【DG:447 751-2(輸)】