組曲『惑星』や、吹奏楽のための第1組曲があまりにも有名なイギリスの作曲家、ギュスターヴ・ホルスト(1874~1934)の作品を紹介する。
あまりにも強いインパクトを誇る組曲『惑星』の印象が強いホルストだが、実は合唱音楽を得意とする作曲家でもあった。
ここで紹介する『イエスの賛歌』もまた、彼が残した合唱作品を代表する作品。曲は2部構成になっており、それぞれ「前奏曲」「賛歌」と題されたこの作品は20分を超える大作となっている。
冒頭、トロンボーンのシンプルな旋律から始まる。さながら教会音楽の雰囲気を身に纏い、その単旋律が他の楽器へと引き継がれていく。その後、女声合唱が加わり、男声合唱へと引き継がれる。その間、曲は静謐な世界に終始しており、静かな神秘的なままに第1部は終わる。第2部は一変、壮大な神を讃えるまさに「まさに」賛歌である。とにかく、ホルストらしいどこか「宇宙的」な空間を感じさせる音響効果がそこはかとなく曲全体を包んでいる。第2部の最後も静かに曲を閉じる点も、ホルストらしい演出となっている。とにかくホルストの面目躍如ともいえる佳品である。
【推奨盤】

リチャード・ヒコックス/ロンドン交響合唱団/ロンドン交響楽団[1990年6月録音]
【CHANDOS:CHAN 241-6(輸)】
あまりにも強いインパクトを誇る組曲『惑星』の印象が強いホルストだが、実は合唱音楽を得意とする作曲家でもあった。
ここで紹介する『イエスの賛歌』もまた、彼が残した合唱作品を代表する作品。曲は2部構成になっており、それぞれ「前奏曲」「賛歌」と題されたこの作品は20分を超える大作となっている。
冒頭、トロンボーンのシンプルな旋律から始まる。さながら教会音楽の雰囲気を身に纏い、その単旋律が他の楽器へと引き継がれていく。その後、女声合唱が加わり、男声合唱へと引き継がれる。その間、曲は静謐な世界に終始しており、静かな神秘的なままに第1部は終わる。第2部は一変、壮大な神を讃えるまさに「まさに」賛歌である。とにかく、ホルストらしいどこか「宇宙的」な空間を感じさせる音響効果がそこはかとなく曲全体を包んでいる。第2部の最後も静かに曲を閉じる点も、ホルストらしい演出となっている。とにかくホルストの面目躍如ともいえる佳品である。
【推奨盤】

リチャード・ヒコックス/ロンドン交響合唱団/ロンドン交響楽団[1990年6月録音]
【CHANDOS:CHAN 241-6(輸)】