モダン・スタイルのオーケストラでモーツァルトを聞くのが最近の趣味となっている自分。そのオーケストラが本来持つ美しさや力強さ、表現力を如実に感受できるのではないかと思うからである。ここで紹介するモーツァルトも然り、オーケストラの技量を存分に味わえる録音だ。
ヴァイオリニストとしての名声を確立し、最近は円熟味が増してきたイツァーク・パールマンが、ベルリン・フィルを指揮した録音であるが、ピリオド的な雰囲気はどこにもない。全てをオーケストラに身を任せたかのような、パールマンの音楽は、一昔前のジュピターを聴いているかのような古臭さに溢れているといえる。さながらベームが指揮するモーツァルトといっても過言ではない位である。ただ、それを否定的に捉えるつもりもなく、ベルリン・フィルの卓越した弦楽器のアンサンブルと解き放たれた瑞々しいサウンドを体感できる、「自由」な空気に溢れた録音だと感じる。
【推奨盤】

イツァーク・パールマン/ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団[2002年2月&3月録音]
【EMI:TOCE-55519】
ヴァイオリニストとしての名声を確立し、最近は円熟味が増してきたイツァーク・パールマンが、ベルリン・フィルを指揮した録音であるが、ピリオド的な雰囲気はどこにもない。全てをオーケストラに身を任せたかのような、パールマンの音楽は、一昔前のジュピターを聴いているかのような古臭さに溢れているといえる。さながらベームが指揮するモーツァルトといっても過言ではない位である。ただ、それを否定的に捉えるつもりもなく、ベルリン・フィルの卓越した弦楽器のアンサンブルと解き放たれた瑞々しいサウンドを体感できる、「自由」な空気に溢れた録音だと感じる。
【推奨盤】

イツァーク・パールマン/ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団[2002年2月&3月録音]
【EMI:TOCE-55519】