どの国にも必ずといっていいほどに「マーチ王」と呼ばれる作曲家がいる。そこで今日はイギリスのマーチ王を紹介する。
日本では行進曲『ボギー大佐』で馴染みが深い、ケネス・アルフォード(1881~1945)である。日本ではその『ボギー大佐』でしか接することがない作曲家ともいえる。ただ、「マーチ王」と称されてはいるものの、オリジナルの行進曲は18曲しか作曲をしていない軍楽隊長なのである。しかし彼の残した数少ない作品はどれも聴き応えのある名作ばかり。今日紹介する『シン・レッド・ライン』はラジオ日本の某スポーツ番組で使用されており、一部のファンだけには馴染みが深い作品かもしれない。ゆったりとした伸びのあるフレーズが特徴といえるアルフォードのマーチの真骨頂といえる作品だ。
吉永雅弘/陸上自衛隊第1音楽隊[2002年8月録音]
【UNIVERSAL:UCCS-1022】