耐火金庫の製造・販売をしていた会社が主催する舞踏会で初演されたといわれているこの『鍛冶屋のポルカ』は、ヨーゼフを代表する作品といえる。鉄床を鳴らす独特かつ印象的なサウンドは一度聞いたら忘れることはできないだろう。兄の存在があまりにも大きいが、弟・ヨーゼフも忘れてはならない存在といえる。
飯森範親が若かりし頃(?)に残したこの録音は、ウィーンの香りは微塵も感じることはできないかもしれないが、この作品の持つ楽しさは十二分に楽しむことができる演奏となっていて、個人的にはお奨めである。
飯森範親/チェコ・フィルハーモニー室内管弦楽団[1995年6月録音]
【CANYON:PCCL-00315】