全日本吹奏楽コンクールの課題曲としては初めてドラムセットを伴う作品となったこの『高度な技術への指標』。その名の通り、個人の技術とバンドのアンサンブル能力はかなり高度なレヴェルを要求される作品である。聞く側は実に楽しい作品であるが、演奏者は必死だ。ましてやコンクールでこの曲を演奏した方々にとっては苦しい思い出ばかりが甦ってしまうに違いないだろう。ジャズテイストにもあふれ、後の「ディスコ・キッド」が生まれる魁ともなったといっても過言ではないこの作品は、クラシックファンならずとも聞いていただきたい作品だ。
【推奨盤】
佐渡裕/シエナ・ウインド・オーケストラ[2004年12月録音]
【avex:AVCL-25036】
【推奨盤】

佐渡裕/シエナ・ウインド・オーケストラ[2004年12月録音]
【avex:AVCL-25036】