児童劇『発明家と道化師』のために作られた作品から10曲を選んで組曲に纏めたものが、カバレフスキー最大の傑作といわれる組曲『道化師』である。田舎を転々と回る喜劇団の物語を題材としており、児童劇ならではの楽しさにあふれた作品といえる。今日では第2曲の『ギャロップ』でその名を馳せているが、この組曲もまた聴き応え十分である。大戦中に彼が残した愛国心に溢れた作品や戦意高揚のために書かれた作品は、それはそれで仮面を着せられたカバレフスキーの世界ともいえるが、ここで聴く世界こそ、彼の本来の姿なのではないかと痛感させれれる。まさに、名曲である。
サヴァリッシュの演奏も実に快活で、歯切れの良い活気に満ちた楽想を充分に楽しむことができる演奏を繰り広げている。
【推奨盤】

ヴォルフガング・サヴァリッシュ/バイエルン国立歌劇場管弦楽団[1987年11月録音]
【EMI:CAPO-2012】
サヴァリッシュの演奏も実に快活で、歯切れの良い活気に満ちた楽想を充分に楽しむことができる演奏を繰り広げている。
【推奨盤】

ヴォルフガング・サヴァリッシュ/バイエルン国立歌劇場管弦楽団[1987年11月録音]
【EMI:CAPO-2012】