華麗なる吹奏楽の響きを紹介したい。シエナや東京佼成ウインドの演奏もいいが、アマチュアながらにして、実にハイレヴェルな録音を毎年繰り出している土気シビックウインドオーケストラの録音だ。
日本のアマチュア吹奏楽団のレベルの高さは有名ではあるが、その中でも際立っている存在といえるのが土気シビックといっても過言ではない。このCDに収録されているどの曲にも共通して言えるのが、各奏者の演奏水準、アンサンブル能力の高さであり、そこから紡ぎ出される歌心と、吹奏楽特有の迸るリズム感は実に秀逸。
狂詩曲『ノヴェナ』やシーゲート序曲に始まり数多くの吹奏楽の名作を残しているアメリカの作曲家、ジェイムズ・スウェアリンジェン(James Swearingen)が書いた『不滅の光』で聞かせる快活で表情豊かな演奏は、この作品の演奏効果を最大限に生かしたものといえ、手本となるに相応しい快演である。アマチュアだからこそ感じられる、音楽に対する素直にして真摯な姿勢も音楽に表出しており、ぜひ聞いてもらいたい団体といえる。併録されている「フェスティバル・ヴァリエーション」も、アマチュアとは思えない冴えたリズム感覚に脱帽である。
【推奨盤】

加養浩幸/土気シビックウインドオーケストラ[1998年3月録音]【CAFUA:CACG-0085】
日本のアマチュア吹奏楽団のレベルの高さは有名ではあるが、その中でも際立っている存在といえるのが土気シビックといっても過言ではない。このCDに収録されているどの曲にも共通して言えるのが、各奏者の演奏水準、アンサンブル能力の高さであり、そこから紡ぎ出される歌心と、吹奏楽特有の迸るリズム感は実に秀逸。
狂詩曲『ノヴェナ』やシーゲート序曲に始まり数多くの吹奏楽の名作を残しているアメリカの作曲家、ジェイムズ・スウェアリンジェン(James Swearingen)が書いた『不滅の光』で聞かせる快活で表情豊かな演奏は、この作品の演奏効果を最大限に生かしたものといえ、手本となるに相応しい快演である。アマチュアだからこそ感じられる、音楽に対する素直にして真摯な姿勢も音楽に表出しており、ぜひ聞いてもらいたい団体といえる。併録されている「フェスティバル・ヴァリエーション」も、アマチュアとは思えない冴えたリズム感覚に脱帽である。
【推奨盤】

加養浩幸/土気シビックウインドオーケストラ[1998年3月録音]【CAFUA:CACG-0085】