稀代の名指揮者としてカリスマ的な存在だったフルトヴェングラーは作曲家としても活躍していた。ここで紹介する交響曲第2番はそんな彼の代表的な作品といえるだろう。彼が残した数多くの作品は演奏時間はどれも60分を越す長大なものだが、その中でもこの第2番は80分を要する正に、大曲である。
曲は、ブルックナー的と一般的には形容されることが多いが、個人的には「ブルックナーの要素にシューマンとマーラー香りもほのかにする」音楽のようにも感じる。とりわけ、終楽章で放たれるエネルギーは、さながらブルックナーの交響曲とダブってしまうくらいにスケールが大きい。とにかく「デカイ」。この終楽章は聞けば聞くほど「味」が出てくる気がする。一度聞いただけでは、消化不良に陥ってしまうかもしれないが、何度か聞いているうちにその微かに光る魅力に気付かされ、いつの間にかその光が大きくなってくるのである。そんな魅力を持った作品だ。
ちなみにフルトヴェングラーの自作自演盤も良いが、今日はワイマール・シュターツカペレの力演を紹介する。廉価盤だが、内容はかなり充実している。フルトヴェングラー・ファンならずとも、不当に忘れ去られてしまった彼の作品を一度は聞いていただきたい。
【推奨盤】

ゲオルゲ・アレクサンダー・アルブレヒト/ワイマール・シュターツカペレ[2003年11月録音]
【ARTE NOVA:BVCE-38083-84】
曲は、ブルックナー的と一般的には形容されることが多いが、個人的には「ブルックナーの要素にシューマンとマーラー香りもほのかにする」音楽のようにも感じる。とりわけ、終楽章で放たれるエネルギーは、さながらブルックナーの交響曲とダブってしまうくらいにスケールが大きい。とにかく「デカイ」。この終楽章は聞けば聞くほど「味」が出てくる気がする。一度聞いただけでは、消化不良に陥ってしまうかもしれないが、何度か聞いているうちにその微かに光る魅力に気付かされ、いつの間にかその光が大きくなってくるのである。そんな魅力を持った作品だ。
ちなみにフルトヴェングラーの自作自演盤も良いが、今日はワイマール・シュターツカペレの力演を紹介する。廉価盤だが、内容はかなり充実している。フルトヴェングラー・ファンならずとも、不当に忘れ去られてしまった彼の作品を一度は聞いていただきたい。
【推奨盤】

ゲオルゲ・アレクサンダー・アルブレヒト/ワイマール・シュターツカペレ[2003年11月録音]
【ARTE NOVA:BVCE-38083-84】