アメリカ建国200年を記念して作曲されたデイヴィッド・デル・トレディチの大作を紹介する。『ファイナル・アリス』と題されたこの作品は、ルイス・キャロルの名作「不思議の国のアリス」を基に作曲され、初演では聴衆の熱狂的な歓迎を受けた事で知られている知る人ぞ知る「名作」である。
サックスやバンジョー、マンドリン、アコーディオンからなるフォーク・グループにバーバラ・ヘンドリックスの神秘的でかつ、安定した歌唱はこの録音(作品)の特徴と言え、大編成のオーケストラとともに物語は進行する。劇的要素とシンフォニックな趣が交差するその音楽は、常にヘンドリックスの存在感をもって中和され、協調されているといえるかもしれない。突拍子も無い展開から突如として湧き上がる官能的にもとれる響きの妙。デル・トレディチを物語るに外すことのできない名作と言えるだろう。とにもかくにも、ヘンドリックスの歌唱力と表現力には圧巻である。
【推奨盤】
ゲオルグ・ショルティ/バーバラ・ヘンドリックス(S)/シカゴ交響楽団[1980年1月録音]
【DECCA:PROA-183】
サックスやバンジョー、マンドリン、アコーディオンからなるフォーク・グループにバーバラ・ヘンドリックスの神秘的でかつ、安定した歌唱はこの録音(作品)の特徴と言え、大編成のオーケストラとともに物語は進行する。劇的要素とシンフォニックな趣が交差するその音楽は、常にヘンドリックスの存在感をもって中和され、協調されているといえるかもしれない。突拍子も無い展開から突如として湧き上がる官能的にもとれる響きの妙。デル・トレディチを物語るに外すことのできない名作と言えるだろう。とにもかくにも、ヘンドリックスの歌唱力と表現力には圧巻である。
【推奨盤】

ゲオルグ・ショルティ/バーバラ・ヘンドリックス(S)/シカゴ交響楽団[1980年1月録音]
【DECCA:PROA-183】