わたしは心が男より。

教員時代は、男に負けたくないと

張り合って生きてきた。


男を見下しては


自分の方ができるのに。

男だからって先に出世しやがって。

男だからっていいポジションに

つけてもらいやがって。


と、自分の運命を恨むくらい

男を恨んできた。


男に負けたくない。

その一心で働いてきた。



なぜならば男になりたかったから。



部活も男性職員ばりにやった。

偽善者の男性の上司から

無理難題を押し付けられて

休憩なく働いた。


とうとう身体を壊した。


7日間働き詰め。


初任だったわたしは

授業作りもきっちりやりたかったから


なんなら寝ながら授業の構成を考えた。


何年も先輩の先生よりも

自分が受け持つクラスの方が

テストの平均点が良かった。


そのくらいやり込んだ。


やっと休めるテスト期間の土日。

職員旅行に来ないのは不誠実だと

自分の不誠実は棚に上げて強制された。



自分の中で何かがこわれた。



そして、

手術。




それは強制ストップだった。

1ヶ月の休職。


心は男なのに

婦人科系。


辛くて

情けなくて


こんな運命の自分を恨んだ。


母を恨まなかったのは

心のどこかで自分が選んできたことだと


知っていたからかもしれない。





手術が終わって仕事復帰してから

力が入らなくなった。


心が嘘をつけなくなった。


本当は休みたい。

土日は部活以外はずっと寝てた。

身体が重たくて、起きるのも辛かった。


そんな時にパートナーとは出会った。


そこから自分と仲直りしていく

旅が始まったように思う。



その中で

毎回ぶつかるこの壁。



男と同じような働き方をして

体調を崩すループからなかなか出られず

挫折する。


だけど、男の下で働きたくない。

自分に決定権があって主導権があって。


認められたい。

賞賛されたい。


自分ができる人だと思いたかったし

思われたかった。

だけどそんな気持ちを抱えて生きていても

うまくはいかなかった。



降伏した。


せざるを得なかった。


身体が男じゃない。

まずは手術で染みた。


教員を辞めて

カフェで働いて。

重いものを持てなくて

少し頑張ったら

身体が痛くて動けなくて。


男のように腕力もないし

男のように体力もない。


同じようにはできないと。

少し自覚してきた。



その後、

超ワーカーホリックの所長の元で

働いた学童の仕事でも、

こんなに夜遅くまで働けないと

目が覚めてきた。。



そして今の職場。

習い事の教室長としてどんどん結果を出して

まだまだ小さい規模の団体ではあるけれど

その中で営業成績、全国5本の指に半年で入った。


成績を更新して、フランチャイズでは

生徒数が2位。1年で既存生を倍以上にした。


男のように働けないと

自覚してやっているから、

周りの助けを借りながら

自分の強みを活かしながら顧客を増やしてきた。


オーナーからは褒められ

あなたがきてくれて良かったと

副社長からも労われている。


でも、何か満たされないこの気持ち。

そして、

どんどん求められて仕事を振られて


まだまだ拡大しろと

まだまだあなただったらいけると

求められる現状に

封印してきた気持ちが


また顔を現す。


これ以上深く足を突っ込んでしまうと

またあの時の二の舞になる。


そして、そこでは心の底から輝けないことを

わたしは知っている。


結局男社会のピラミッドで戦っても

上には上がいる。



本当に降参する時が来たのかもしれない。



さやちゃんの5B理論で

生きていく時が。



わたしはやれない。

わたしはすごくない。

わたしは男性じゃない。

女の身体と仲良くしていかなければ。



悔しいけど、男にはなれない。

男のフィールドでは生きていけない。



けどね、今日思ったんだ。

わたしはわたしであることは

絶対にやめられない。



だから、もう、

自分は男じゃない。なれないって認めて


わたしはわたしを生きよう。

わたしらしく自分自神を生きる。


男でもなく女でもなく

男でもあり女でもある。


自分の形を作って生きていこうと。



だからこんな何者でもない

中途半端な自分として

生まれてきたんだとしたら。


わたしはわたしで生まれてきたことに

とてつもなく愛を感じるだろう。

安心するだろう?



少しずつ、

その時点の自分からのエネルギーが

送られてきている気がする。