今は他人の家である私の実家の庭には、古い古い梅の木がありました。幹は苔だらけ。サルノコシカケが生えていた時は、祖母はすでに旅立っている息子に想いを馳せていたのでしょうか、「これはあなたの父さん(祖母の息子)の病気にに効くらしいのよ」

と、言っていたのを思い出します。


梅の木は幹が地面に近づいていました。


私や祖母、また、母方の祖母も来た時は、樹の下にゴザを敷いて、梅の枝を長い棒で叩きます。

ゴザの上に、ボタボタと青い梅の実が落ちてきました。


あの優しい黄緑色をした梅の実

寒い中花も咲いていました。


私が実家を手放した時はもう梅の実はなっていませんでした。

年々、幹が地面に近づき、年々、木も朽ちそうになっていました。


梅干し 梅酒


母方の祖母のつける梅干しの辛かったこと


夏がきます。その前に梅雨、、


アイスノンを枕にして、少し寝苦しくなってきた夜を過ごそうと思います。


それぞれの夜を照れ照れ