時速いくらのビジネス? | "ナレッツェリア"

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ビジネスの智恵工房

景気が良くて、ガンガンモノが売れるときは
一個いくらで儲けるかの戦術が重要デス。

でも、長引く不況で売れるまでに時間が
かかる状況になると。。。どうも粗利で考えるのはあやしい?

状況におうじて判断のモノサシを間違えると経営がいきづまってしまいます。

仮にパチンコで、10万円払い1万円の利益を残したとしましょう。
(私はパチンコしませんが。。。)

8時間かかって獲得したのなら時給1250円相当です。

時間も有限な資源と考えれば、時間あたりいくらの儲けが得られたかが
判断材料になります。

私の大好きなラーメン屋さんを例にしてみますね
1:ラーメンの粗利が400円、チャーハンも粗利は400円、餃子は160円としましょう。
図のように平均した調理数(注文をうける数)は、
それぞれ均等にラーメン:50杯、チャーハン:50皿、餃子:50皿という状態です。

同時にラーメンと餃子やチャーハンと餃子の調理が可能ですが、
ボトルネックは調理人がラーメン屋の主(あるじ)ひとりという点です。


まぁ ラーメンも、チャーハンも餃子も粗利をみれば黒字で儲かるはずです。。。
でもね。。。

2:現在の家賃ほか経費の合計は一ヶ月当り54万円です。
時間あたりで得られる粗利から時間当りの経費を差し引く「利益速度」を計算してみると、
残念ながらラーメンと餃子はマイナスになっていることがわかります。。


これなんでだろう???
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そうです
。。儲けのカギをにぎっているのは
ひとりしかいない主(あるじ)を拘束する調理時間の長さです

ラーメンと炒飯は粗利は400円でいっしょでも
調理時間がラーメンはチャーハンの二倍かかっています。

そうです、同じ粗利を稼ぐのに時間がかかりすぎるのです。

ね。。! モノサシを「粗利」で考えていたら。。カイゼンできないでしょ!!


ここで収益カイゼンを考えます。
一食あたりの利益速度からみればチャーハンの売上を伸ばすべきでしょう。
現在のラーメンは調理時間が1食当り8分と手間をかけすぎているようです。

若干の値引きによってチャーハンの注文数が大幅に伸びるのであれば、
値引きも考慮してよいと思います。

でもチャーハンとラーメンを「チャーハン・ラーメン」セットとして
セット価格で値ごろ感を出していく戦術もあります。

あるいは、来店客にチャーハンの値引きクーポン券を配布するのも手でしょう。
次回のご来店時にチャーハンを注文するときに、そのクーポン券を一緒に出していただければ
“50円値引き”といったたぐいです。

プロダクト・ミックスの変更といえば大仰ですが、
利益速度の高い商品をより多く売っていく戦術は、
一個いくらで儲けるかの戦術ではなく、
ボトルネックになるスペースやヒトなどの有限な「時間」を「利益」に変える「利益速度」戦術といえます。