ついに「対等」へのこだわりが終わる | "ナレッツェリア"

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キリンとサントリーは8日、経営統合交渉を打ち切ったと発表した。
統合比率や経営統合新会社の運営について両社の溝が埋まらなかった・・と言っているσ(^_^;)

もともと「対等合併」をうたって破談した事例は枚挙にいとまがない

たとえば「三井化学と住友化学」、「中越パルプと三菱製紙」など
が挙げられる。

あるときは、早すぎた対外発表と合併条件交渉が座礁して、
またあるときは、一方が他方を「格下」だと感じているのに
「対等」の統合を演出しようとしたために無理が生じる叫び


では、サントリーはキリンより格下なのか?はてなマーク

一概にいえないのが国内消費の低迷と海外戦略という見果てぬ夢だあせる

たとえば日本のビールメーカーの中国参入は、
84年のサントリーの中国江蘇三得利食品設立が先鞭をつけた。
サントリーは当初、この合弁会社の主導権を握ることができず
苦戦しながらも他の日本メーカーが参入してくるまでの10年間に中国の攻め方を学んだ。


サントリーの上海でのシェアは現在60%と推定されている。
一方でキリンも、アサヒでさえサントリーを追いかけている。


サントリーには株価は響かないかもしれないが
統合比率を発表するかなり前の段階で、事業統合そのものを対外発表するのは株価対策だろう

統合は対等ではなく、吸収しかないのかもしれない