映画 「おとうと」を観て家族を考える | "ナレッツェリア"

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もしかすると、私が年とったせいなのかもしれない。
未来が無限にあるという気がしないものだから、

「家族に会いたくなる、人恋しくなる──『おとうと』は、そんな映画です」という文字に、
のせられて映画館にいってしまったのは・・・。



実は、わたしが「おとうと」です。

ハイ!兄がいます。
小さなころから兄には勝てません。
スポーツも、頭も・・・

山田洋次作品では、『男はつらいよ』の“寅さん”も
今回の「鶴瓶」さんも、私の心理には重なります。

軽妙なしゃべりと、無邪気な笑顔の裏に隠した、
傷つきやすい男の険しい心理や、ついでてしまう表情

そういうことじゃダメだな・・・とは思いながら見終えたのです。

ところで映画ですが

鶴瓶さん演じる問題児の「おとうと」とできた姉の関係をつうじて
「家族の在り方」、「ドロドロのケンカ別れ」、「家族の死の迎え方」といった
21世紀には、もういちど考えさせられることを、山田監督はユーモアを取り入れながら、
描いていく。

ちょっと現実的で寅さんよりは、トーンが悲しく、つらい映画なのだが、
ほのぼのとした気持ちにはなる。

ラストシーンの吉永小百合さんの義母役の「加藤治子」さんの台詞が
この映画のすべてをあらわしている
ように思える。


みなさんも、みて感じてください。