漆彫り職人の瀬尾新(はじめ)氏は、ほとり座 瀬尾多門氏のお父様♪
三年前に「遺作展をやってほしい」との遺言を受け、長男の多門氏が企画された回顧展です。
富山市宮尾にある、豪農の館内山邸での展示会でした。
木彫りから漆仕上げまで一貫の「刳りもの」といわれる技法は、ノミや彫刻刀で一枚板から削り出す手作業で、ある時は30年をもかけて取り組む手のかかるお仕事です。
多門氏は「作品に触れるきっかけを作ることが、残された私の仕事かもしれない。器を通じて何か感じてもらえばいい」とおっしゃいます。
作品を拝見しましたが、塗り物でも迫力があり、個性がある圧巻の仕上がりでした。
ずっしりと重い作品から、故新氏の深い想いが伝わります。
作品は使っていないとだめになるそうで、定期的にお披露目をすることも大切だということでした。
親の人生を受け止めて後世につないでいく、多門氏の覚悟を感じました。
豪農の館内山邸も、1530年一代目の京都の住人から続くお家柄。
長く13代まで続き、1977年富山県に譲渡されました。
歴史の深い建造物で、春は桜や梅と季節ごとの催し物が行われ、内山邸だけでもかなりな見どころのある豪農の館。
はまきやさんは、煙管や煙草盆が並ぶ硝子棚を特に念入りにみてきました(^▽^)/
入館料は200円ですが、70歳以上の方は無料です。
梅が咲く時期にはぜひ皆様も足をお運びくださいね(^.^)/~~~
いや~、遺していくということの奥深さを体感しました♪
明日もよろしくお願い致します(^.^)/~~~