どれだけ歩いただろう。

 暗闇の中

 何もない世界

 こっちであっているのだろうか

 そんな疑問を振り払うように

 一筋の光に照らされる


「こっちでいいみたいだな」

 少しずつ歩調が早くなっていく

 光の中を抜けるとき

 突然意識を失った








 ―プロローグ―




「お~い、おきろ~」

 誰かが頬をたたいている

「ん」

 目を開けると羽の生えた小熊がそこにいた

「・・・へ、熊?」

「熊じゃないぞ」

 ちょっと怒った様に言う

「・・・く、熊がしゃべった!」

 私は、数歩あとづさる

「あぁ、そういえば熊の姿だったんだな」

 自分の体を見渡しながらそういった

「お、おまえは?」

 くまに向かって言う

「私は、お前のサポーターだ」

 サポーター?何だそれは?まあいいか

「そういえばここは?」

 さえぎるもののない緑の中にいた

「ここは始まりの地、この1の世界のスタート地点です」

 これは何かの夢なのか?それとも・・・

「ここではアナタの職業を設定します」

「職業?」

「はい。戦士、レンジャー、魔法使いの3つから選べます」

 は?何行ってるんだろうこいつは

「ゲームかよ!これは!」

 熊に向かってそう怒鳴る

「ゲームですけど・・・何か問題でも?」

 なぜ怒っているのか分からないとでもいうように言う

「冗談じゃない!何でゲームなんかやらなきゃならないんだよ!」

 私は怒鳴り続ける

「そもそも、何でこんなところに俺はいるんだよ!これは夢か!幻か!」

 あきれたようにつぶやく

「またサボったのか、あの馬鹿は」

 熊は頭を下げ

「失礼しました。扉の前で聞いたと思っていました。では説明をいたします」

 熊はペンを取り出すと説明を始めた

「ここは生と死の間で、試練をクリアすると生き返れる。ここまでは聞きましたよね」

「あ、ああ」

「その試練がこのゲームです。このステージは100階層になっています。そして、100階にいるボスキャラクターを倒せばこのゲームはクリアです」

「な~んだ、ただのゲームじゃ」

「いいえ」

 さえぎるように言う

「ただのゲームではありません。このゲームにコンティニューはありません」

「ってことはつまり」

「はい。死んだらそこで地獄行きです」

 え、なにか、わけの分からないゲームやって、死んだらそこまで

「ふざけるな」

「ふざけてなんかいませんよ。アナタは1回死んでいるんです。よみがえるんだからそれくらいのリスクを背負うのは当然でしょう」

 その言葉に僕は何も言い返せなかった・・・

「ふぅ。では詳しく説明します。あなたはオンラインゲームをやったことはありますか?」

「あぁ」

「なら話は簡単です。ようはそれと同じです。敵を倒してレベルを上げてさらに強い敵を倒す。視界の左上にバーが3つ見えるでしょ?それが上から体力、精神力、経験値よ。一番上のがなくなったらそこでおしまいです。分かりましたか?」

 何も言わずにうなずいた

「じゃあ、職業について説明しますね。戦士、魔法使い、レンジャーこの3種類があるのは言いましたよね。戦士は大きく分け剣、槍この2種類に分かれます。魔法使いは火、水、風、土の4種類、レンジャーは弓と短剣と銃です。で、転職ってのがあってある一定条件を満たすと別の職業に慣れるんだけど、その条件は秘密なので詳しくは説明しません。さて、どの職業がいいですか?」

 そういいながら顔を覗き込んでくる

「いや、どの職がって言われても・・・」

 これ、どれ選ぶかでいろいろ不利有利有ったりするんだろ・・・

「じゃあお試ししてみます?」

「え、あ、うん」

「じゃあ、ほい!」

 突然目の前に剣が現れる

「全部の職業を体験して一番あったのを探して見ましょう。まずは戦士です。はい持って」

 そして、僕は剣、槍、魔法、弓、短剣、銃というようにやっていった。

「で、どれが一番よかったですか?」

 僕は少し悩んでからこう答える

「銃です」

 暗い、何も見えない空間に一人の少年がたたずんでいる。

 まったく動かず、ただひたすらたち続けていた。

 どれくらいの時間が過ぎただろう。

 突然その空間にノイズが流れた。

 そして、一部が明るく照らされた。

 そこには扉が二つありその間に黒ずくめの少し身長の高い男が立っていた。

「ようこそ、生と死の狭間の世界へ」

 そう、私は死んだのだ、自らこの世界に別れを告げた。

 このつまらない世界に別れを・・・

 だがしかし、最後に頭をよぎった言葉は「死にたくない」の一言だった。

「ここに二つの扉がある。右の扉は天国への道、もうひとつは元の世界へ帰る道」

 帰りたい、かえりたい、カエリタイ

「だが元の世界の帰る道には危険が伴う。」

 そして、男は一呼吸おいて

「その危険とは、この扉の先にある試練に失格すると地獄に落とされる」

 じ、地獄

「さあ、どっちを選ぶ」

 そんなのは決まっている

「元の世界への道へ」

「そうか、扉の先の説明をしたらもう後戻りはできないが・・・それでも行くのか」

「ああ」

 その答えとともに天国への扉が沈んでいく

「よし説明を始めよう」

 男は扉を指し

「この扉の先には試練がある。その試練は戦いに勝ち抜くことだ。まぁ詳しいことは扉の中で聞いてくれ」

 そういい扉を開け

「さあ行け」

 その声に従い、私はその扉の中へと入っていった。

 扉を閉めた黒ずくめの男がつぶやいた

「少年、この世界の真意に気づくことができるかな」

 男の高笑いとともに少しずつ閉ざされまた闇に閉ざされた・・・





こことはちょっと違う世界



    でもこことほとんど変わらない生活をしていた



だがある日を境に一変した



    ただのゲームのはずだった



ただちょっとリアルなだけの



    暴走を始めたカードは



世界を破壊した



    そしてどこかへ消え去った



そのときから誰もが持つようになった力



    それが世界を支配した








~プロローグ~

クーラーの聞いた教室で茶色がかった髪の不良っぽい少年がいかにも優等生のような男子に突っかかっていた

(しょう)が雷旋の机を両手で思いっきり叩いて言う

「おい雷旋(らいせん)、勝負だ」

「またか、いいよ、やってやる」

あきれた様にそう言う

「今日こそ勝ってやるからな」

雷旋を指差しながら言う

「勝てるかな」

腕を組みながら答える

「ふん、そう何度も負けるかよ俺は特訓してきたんだ」

「特訓なら俺だってしてるんだ負けないよ」

「まあまあ じゃあルールは2対2どちらかが戦闘不能で決着でいい?」

二人の間に割って入ったオレンジ色の髪の活発そうな少女がそう聞く

「俺はいいけど・・・いいかい(しずく)

後ろを向いて本を読んでいるおとなしそうな子に聞く

「いい」

少し顔を上げ静かに答える

「よし、じゃあ、家に帰ってすぐ 裏山で2対2、俺と風子(ふうこ)、雷旋と雪風(ゆきかぜ) 立会人に(つち)()でいいか」

「俺はかまわない」

がっちりとした体格の大人っぽい少年が答える

「いいだろう」

「負けないぜ!!」

そう言い翔は教室を飛び出した

草がうっそうとしていて木々の間から光が漏れている

5人はそんな森の中の広場のように開けた場所にいた

翔「じゃあ始めよう」

自信満々にいいポケットから1枚のカードを取り出す

「チェンジ」

そう叫ぶとカードが光り、翔の体を覆う。光が消えるとTシャツにポケットのたくさん付いたベスト、半ズボンの格好になった。

雷旋は白い学ラン、雫は魔法使いのようなローブ、風子は白と黒のパーカーにピンクのミニスカに変わる

「私も一応・・・チェンジ」

その声とともに腕の部分をちぎった柔道着姿に変わる

「ではレディーセットゴー」

そのかけ声と共に全員が散る

「展開(まと)(ほむら) 火炎石」

「展開スピードアップ ショット」

炎の粒と高速の矢が木の間から雷旋に迫る

雷旋「展開シールド スラッシュ」

防御と同時にカードを飛ばす

「シュート」

雷旋の攻撃にあわせサイコロを飛ばす

「展開シールド」

盾に攻撃があたり爆発するしかし雷旋が指を鳴らすと爆発の煙の中からカードが翔をめがけて飛び出した

「ぐわぁ」

「大丈夫?」

「まだだ、展開紅蓮の焔を纏い全てを焦がす灼熱の龍となれ 飛びたて火炎龍」

焔を纏った龍が飛び立つ

「展開纏え嵐 強化火炎龍」

龍が竜巻を纏い巨大化する。そして、木々をなぎ倒しながら雷旋に向かって突き進む

「へー やるね 展開シールド 展開強化」

シールドが破壊される

「防ぎきれないか」

そう言い雷旋はぎりぎりでよける

「展開纏え(いかずち) サンダースラッシュ 展開強化」

カードが電撃をまといがら空きになった翔めがけて飛んでいく

「展開ビックウェーブ」

木や草をを飲み込みながら氷のサイコロの波が翔に迫る

「あぶないな~」

「展開纏え焔 ファイアウォール」

雷旋の攻撃が波にのまれ消える

「あれ消しあったか」

雷旋「甘いな」

どごぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉん

あたり一面が吹き飛ぶ

「ぐわぁぁぁぁぁ」

翔が10M近く飛ばされ、服が元に戻る

「なぜ?」

「ファイアウォールの熱で溶けた氷に電気が加わりそのままそのシールドに達したらどうなる」

手を叩いて言う

「そうか」

「翔戦闘不能 試合終了 勝者雷旋 雪風ペア」

「まだ甘いがいいだろう 俺たちは全制覇(ぜんせいは)に挑もうと思っている、おまえ達も協力してくれないか」

「なぜ俺たちにそれを」

「おまえ達を認めているからだよ。俺たちには劣る(おとる)が十分に強い、俺たちと一緒に特訓すればかなり強くなれるはずだ来てくれるか?」

やさしい口調でそういう

「認めてる?俺たちを?」

「そうさ、そうじゃなければ戦いなんてうけないよ」

「でも制覇するにはあの聖騎士隊や混沌(こんとん)の闇を超えなきゃいけないだよ」

少し怯えた様にいう

「そう、だからこそ強くて信頼できるやつらが必要なんだ」

「わたしはやるよ」

「なら俺もやる やつに仇を討つ」

雷旋はそれを聞くと突然振り向く

「鎚矢おまえもだ」

「俺も?」

驚いたようにいう

「おまえも戦っていないが実は強いだろ」

「どうしてそう思うんですか」

「今日の試合の間、おまえは的確に無駄なく流れ弾を防いでいた、しかもあの波をとっさによけ俺のすぐ後ろまで来ていた。あんな動き普通は出来ない」

「ふーんそんなところまでみていたんだ・・・まあいいやいいよ ついてっても 面白そうだし」

のんきな口調で答える

「チーム名はブレード それじゃあ始動!!」

「「「了解」」」