「受け継ぐ」 | はまちゃん日記

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自分のための日記

わかやま新報「よこ顔の先に」今週ご紹介する経営者は、

中井 均(なかい ひとし)さんです。


医療法人甃友会  副理事長 和歌山県和歌山市秋月535―2


濱口道和のブログ-中井均
父が開業医という家庭で生まれた45歳はとても柔らかい印象です。


幼い頃から「将来は医者になれ」という人生のレールに押し潰されそうになりながらも懸命に生きるのですが、思春期での「親への反発心」は誰もが経験する事でしょう。


それは中学校三年生、進むべき高校を自分の意思で選べなかったのです。


故郷から遠く離れた岡山県で全寮制の医科大学付属高校へ進学します。


一応は中学時代に打ち込んだバスケットボール部に所属するのですが学校が学校だけに気分転換程度の部活に留まります。


そしてここにいる全生徒の目標が皆同じという空間に違和感を持つようになります。


「自分は本当に医者になりたいのか・・・」親元ではそれほど主張しなかったその考えが頭をよぎる事も・・・。


振り返れば、幼い頃から両親からも親戚からもそして友人からも医者になるものと決め付けられ、いつしか自分の意思を忘れてしまっていたのではないのか。そんな事を考えるようになり、ついには自分の意思で休学をします。


そう、自分自身で人生の舵を切った瞬間です。


それに対し父は何も言わず企業中堅幹部を対象とする「管理者養成訓練」を用意、渋々ながらもそれをこなし父が設立した社会福祉法人で現場を経験します。


実はそこでも違和感が・・・。


「これが日本の福祉の実態なのか? 何かが間違っている。間違いなく変えなければ!」


その後、一度は休学中の学校に戻るもののその意思は変わらず中途退学し、フリーターをしながら医療経営の勉強を始めます。


父とは違う「自分の道」を見つけたのです。


ちょうど高齢者医療制度が大きな変革を迎え、父が介護老人保健施設を始めようとしている頃でした。


父からその準備を任され今度は自分の意思で準備を進めます。


現在では副理事長ではあるものの実質的経営者として2つのクリニックと2つの介護老人保健施設、診療所、居宅介護支援事業所、訪問看護ステーション、訪問介護ステーションなど幅広い医療と介護事業を運営しています。


反発はしたものの父には感謝すると共に、置かれた環境を生かすも殺すも自分次第と振り返ります。


これからは医者の事は知っているが医者ではない立場を最大限に生かし、特殊ではない開かれた一般的な事業所として「医療は福祉の中にある」という観点からの改革を進めていきたいと語る視線の向こうにはどんな温かい福祉環境が待っているのでしょうか。


~今日の言葉~

置かれた環境を生かすも殺すも自分次第












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