今日は今年最後の脳死肝移植の為の

大学病院の外来。
もともと採血しづらい血管ではあるものの
いつも通り左右3ヶ所ずつ刺されても
血液は出ず、温めるための温タオルも
すぐに冷タオル。

すると席移動を依頼され、足湯ならぬ手湯。
初めはお湯なのに、手をつけるとすぐにぬるま湯。しかもお湯に入れているはずなのに、腕は鳥肌。w

熱湯を掛け流ししながら15分くらい手湯するも、
お湯から出したらすぐに消える血管。。。
急いで人差し指の元にある血管から採血。

今年一番痛い採血。

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一度は覚悟を決めた脳死肝移植、
今日やっぱり辞めようと思うと担当医に伝えた。

あらかじめ移植コーディネーターさんには移植を辞めたいと思っている旨を伝えていて、
診察後に話を聞いてもらう段取りでした。

まず血液検査の結果はやや下降傾向もみられるも横ばい。
担当医に直接この病状のままの健康(既に健康ではないw)寿命はいつまでかときくと、
このままずっと横ばいはないと。
数値だけを見ると、正直悪いし余命に関しても難しい。
脳死肝移植希望者が使える、容体が安定しているうちは移植の順番から除外する、
inacitve制度も使えるから、とりあえず次も外来予約を入れておきますとのこと。


次に移植コーディネーターさんとの話し合い。
まずはなぜ移植辞めたいと思ったのかヒアリング。
丁寧に話を聞いてくれて、そもそも移植する気はなかった(低かった)、
それが脳死肝移植の話が出たら、言い方のニュアンスは難しいが、
移植こそ正義、移植しないのは悪のように外堀を埋められた気がずっと拭えなかったこと、
段々と自分が病気で変わっていく事に納得ができたこと、
自分のメンタルもコントロールできないのに、

他人の命をいただいた場合、

そのプレッシャーに耐えられそうにないことなど、
移植後のことも含めて、辞めるという今回の意思に至ったことを伝えました。


あと、みんな「〜の為に」というけど、この命は私のものであって自分に素直になりたいと。

家族には事前に辞めたいと伝えてあって
自分で決めた事なら今の病状をなるべく維持して健康につとめてほしい。
あと完全に辞めるのではなく、最後の選択肢として残せる方法を病院サイドと相談してほしい、と言われたこともそのまま伝えた。

その上で移植登録をしていると、万が一肝性脳症で意識がなくなった時、家族の意思で脳死肝移植がされるのを避けたいから、登録自体を抹消して欲しい旨を伝えたところ、
しっかりと考えた上での今回の結論なんですねと、共感してもらえた。
ただ本人の意見を尊重しつつ、先生もコーディネーターも健康になってほしいと思う立場の人間であるのも忘れないでと。

とりあえず私の脳死肝移植チームで次回の外来まで検討させてほしいとのことでした。

決して早死にしたい訳じゃなく、長生きしたい訳でもない。言葉にするのは本当に難しい。