(第一夜)猫

 

 猫は風車のやうにぐるぐるぐるぐるゴーシュをまはりました。

《描くのは普く赦(罪や過ちを許すこと)である。》

 つまり救済である。

 

 

(第二夜)灰色のくゎくこう

 

 ゴーシュはにが笑ひながら弾きはじめました。するとくゎくこうはまた本気になって「かっくかっこうかっこう」とからだをまげてじつに一生けん命叫びました。ゴーシュははじめむしゃくしゃしてゐましたがいつまでもつゞ弾いてゐるうちにふっと何だかこれは鳥のほうがほんたうのドレミファにはまってゐるかなといふ気がしてきました。

《照(あまねく光が当たる=平等)の談(話)は翻(形を変えてうつす)記である。

 逸(隠れた)章(文章)は冥(死後の世界)を極める談(話)である。

 化(教え導くこと)をかさねた法(神仏の教え)の記がある。

 つまり(平等を教え導く神仏の教え)である。》

 

 

(第三夜)狸の子

 

 小太鼓

《照/あまねく光が当たる=平等は諦(真理)の姿である。》

 ゴーシュは狸の子がどうするのかと思ってちらちらそっちを見ながら弾きはじめました。

《理(宇宙の根本原理)である死の旨(考え)が現れる談(話)である。》

 つまり宇宙の根本原理である平等は真理である。

 

 

(第四夜)野ねずみの母子

 

「先生、それはうそでございます。先生は毎日あんなに上手にみんなの病気をのなほしておいでになるではありませんか。」

《千(たくさん)の章(ぶんしょう)は専(ひたすら)照(あまねく光が当たる=平等)を毎(その度に)加(その上に重ねている)。

 照(あまねく光は当たる=平等)を描く記である。

「あゝ。鼠と話をするのもなかなかつかれるぞ。」

 鼠はソと読んで甦(よみがえり)つまり蘇りの話である。》