根津の居酒屋・車屋の看板 | 旧ブログ

根津の居酒屋・車屋の看板

久しぶりに根津にいきました。
すぐ向こうの角が母の実家だったところ。
片町の団子坂には父の家の石垣だけが残っている。

店の前には真っ白い猫、キレイに寝そべったきり
美味しいものを食べていざ店を出るときも
同じ姿勢で嘯いている。
なんだか亡き母を思い出す。

父も母もそれぞれに
明治時代に青春期を過ごした良き日本人だったのです。

でもこんな狭い町の中でも
家庭の環境と育ち方や家風が違うと
父の一目ぼれで一緒になったあとは
会話が成り立たなかったのです。

この町を久しぶりに見ながら
母の、善意からだったけれど、
武家育ちの父の足をことごとく
引っ張ることになった町娘の「良識」と「正義感」

「燕雀いずくんぞ鴻鵠の志を知らずんや」
大きな夢を持つ実業家も政治家も育つはずがない。
それを制御できなかった父は元々失格か。
私だったら、心を鬼にして離別している。

戦後の民主主義はもっと悪い、
雀も鵬も一票という平等。
知らぬ人は知る人を知るよすががない。

今日はこのあと映画、
ヘンリー八世とアン・ブリンがキーノートの
「ブーリン家の姉妹」を観た。

島国イギリスを大英帝国に仕立て上げて
七つの海を支配させた
エリザベス一世は彼らの娘。

映画は史実とは違っていて、
人に興味を持たせる役割は果たしていましたが、
アン・ブリンの凄さは描ききれて居なかった。

アン・ブリンがいなかったら
英国国教会も大英帝国はできなかった・・・