竹の花籠 | 旧ブログ

竹の花籠

出光美術館の9月の展覧会は所蔵展
思わず目を奪われたこの竹の花籠

これこそ日本人の持つ迫力です。
単に竹と叩いて熱をかけて曲げたもの。

じーっと力をためて、
堪えて、えいっと一気に形づくったのでしょう。
この潔さ、無駄のなさ、勇気。

どんな花を活けるといいかと
しばらく眺めていました。
(実物の迫力はとても写真では出ません)

やはり私は正月に松と梅を活けてみたい。

なんと昭和25年の作、
戦後はこんないい職人がまだいたのですね、
それを愛でた出光佐三氏の慧眼に敬服します。

いつも長唄の吉住師匠の家ですれ違っていました。
生前にちゃんとお目にかかってみたかった。