あやめに因んで
あやめの季節がやってきました。
6月15日には姫路まで
あやめのお茶会に久しぶりに。
一年、丹精をこめて裏庭の
お池一杯にあやめを咲かせる永富夫人、
大変ですが、これが本来の人の生き方では。
雅びな世界がまだ関西には残っています。
最高の贅沢。
夕方にはストラリバリウスの演奏を聴かせてくださるそう。
東京では明治神宮の内苑にも
すばらしいあやめの池があります。
でもこのごろは人が多くて。
たくさんの花がそっと咲くことこそ、
すばらしい。
いま美術館も庭園もどうしてこんなに
人があふれるようになってしまったのでしょう。
そっと楽しむ贅沢はもうないのでしょうか。
それはいいことなのでしょうか。
ぞろぞろ、ぞろぞろ、だらしなく歩く
たくさんの人をみると難民になったようです。
ところで、花は一輪、一輪、懸命に咲いて、
それが集まってこそまた見事、
それぞれ気ままな向きで咲く花の
その乱調がまたいいけれど、
花にはどこか軍隊のような規律がある。
