広東語の蝶々夫人 | 旧ブログ

広東語の蝶々夫人



今日はオリエント・クラブ
ひたすら東洋の文化、歴史、宗教、社会を学んでいます。

宿題なし、発表なし、ひたすら
それぞれの分野の第一人者の先生に自由に話しを伺う、
もう16年目。上岡弘二・オリエント学会会長のおかげ。

ちょっと信じられないくらい贅沢な勉強会です。
後藤田夫人の発案、今こころからその意義に気づきます。
さすが故・後藤田正晴先生の奥様です。

きょうの勉強会は映画から外国を見る。

インド映画から香港映画に足を踏み入れた松岡 環先生。
広東語の蝶々夫人 !
えっと思いましたが、これがすばらしい。

広東語は北京語だとまた全然違う。
北京語は公用語だから味気ない、

でも香港もだんだんというか、もう北京語の時代、
利にさとい香港市民は子供も大人も必死に北京語を学ぶ。

北京語と広東語は、日本語と韓国語ほども違う。
一口に中国語といいますが、
それぞれの地域で本当に言葉が全然ちがう。

中国全土に北京語(いわゆるマンダリン)がゆきわたるとき
きっと中国はまた変貌するでしょう。

かつて香港のドンが言っていました、
「私が今皇帝ならば、中国全土の言葉をまず統一する」と。
それが現実になってきた。

漢字がいわゆる「簡字体」になっていく、
もともとは「意味ある文字」が漢字だったのにこれは残念。

日本が日本たることができるのも言葉と漢字のおかげ。

さて、この女優さんは歌がすばらしい。
もともとはオペラ歌手。

映画って意外なる偉い方、
立派な学者が
案外ひっそりと映画館に通っています。

頭の体操あるいは無になる時間。
映画を観ることは視野を深めるのでしょう。
映画を観ながら途中で自分の思索にふけって
映画をわすれることがあります。