ソニーの男
この週末は本をたくさん買い込んできました。
月刊「ぺるそーな」を発行する賜物は
多くの優れた人に会うこと、
話が聞けること、
怠け者の私がたくさん本を読むことです。
先週は富安徳久さんという葬儀社TEARを
名古屋で上場させた方のお話を聞いたことです。
おばあさんが小さいころに
神棚の神さまは、鏡の中だよといって
小さな徳久さんをだっこして鏡を覗かせて
くれたそうです。
毎朝大人のするように、
手を合わせていたそうですが、
神さまはどこにいるのと聞いたときの
ことだそうです。
自分の顔が写っていたので驚いていると、
そうだよ、
神さまはお前なんだよ、といわれたそうです。
6月には鷲田小禰太さんに会います。
「考えることが苦手な人たちへ」
という本にすっかり感心してしまいました。
10代のころは何をしていいかわからない
ほうがいい。
子供とは議論するほうがおかしい。
判断材料の少ない相手と議論するほうが悪い。
そうなのですね、
鷲田さんには人間とは何かを
伺いたいと思っています。
ソニーは人を違ったことをする、という
企業哲学があった。
でも近藤哲二郎氏でそれも終わるのではないか
とこの本を読んでさびしく思った。
それがソニーの黄昏にならなければいい。
近藤哲二郎さんは、
人を育てるには20年かかるという。
人を育てるには暗黙智を伝える必要があるから。
だから近藤チームは徒弟制度。
月刊「ぺるそーな」5月号で対談した
イランで4年間、サンツールを学びにいった
谷 正人さんがまさにイランの師弟関係を
そう表現されていました。
先生の全生活をじっと観て
見よう見まねで学びとるのがイランの
弟子のあり方だそうです。
身体で覚える以外に
伝えることができないことがたくさんあります。
それは暗黙智の習得なのです。
指導書や解説書にあるのは
形式智にすぎいないのです。
「ソニー最後の異端」・講談社文庫
にはそれが書いてあります。
薄い本ですからちょっと読んでください。
