世界はどこへいくのかしら | 旧ブログ

世界はどこへいくのかしら



写真はDHCのネイリスト、望月さん、
彼女は美容師の資格も持つ、いつも自分のヘアーアレンジが素敵。
お母さんはフラワー・アレンジの先生、

DHCのエステ「花の部屋」のスタッフは
みんな何かの資格を持っている人が多く、すばらしい。

私のエステの係りの細沼さんは看護師の資格を取った、
「勉強は大変だったでしょう」の質問に、「はい」と。

さて、月刊「ぺるそーな」5月号の片岡秀太郎氏のインタビューのお相手は

ドイツ証券の主席投資責任者・武者 陵司氏
1949年、長野県生まれ。
2005年、副会長兼CIO(Chief Investment Officer)就任。

主な著書
『新帝国主義論―この繁栄はいつまで続くか』東洋経済新報社 2007年
『アメリカ 蘇生する資本主義―日本の活性化に何が必要か』東洋経済新報社 1993年

・・・
片岡 金融を強くするにはどのようにしたら良いのでしょうか。

武者 今回の新帝国主義論を書いて一番わからなかった点がそこです。
(マキ子コメント:この解答ぶりが正直でいい)

つまり日本にとって何が望ましいのか見えてこない。
日本の最大の強みは製造業にあります。
そして、その背後にある日本的な摺り合せやチームプレイが
日本の技術力を支えているケースがあります。

ところがこの日本的なチームプレイが機能しない
金融の分野において、日本はものすごく弱い。

日本的なチームプレイを維持することによって
製造業のアドバンテージを保ち、金融業を捨ててしまっていいのか。

逆に金融的な強さを持たず、チームプレイだけで
日本の製造業の強さを維持できるのか。
この点に関して答えを持っていません。

ですから日本や日本企業にこういった方向に進むべきだという議論にも迫力がありません。

といって金融を強くするために、性急にすべて自由にしろというと、
日本の強みが削がれてしまいます。・・・・

インタビュー後記

事実と論理性を追求し、
常識に囚われることなく展開される武者さんの仮説の
切れ味の鋭さは秀逸です。

理論には、それ自身の正しさよりも、
その強弱や影響力が問われる側面もあります。
『新帝国主義論』には、そうしたことも含めて、
実戦的な迫力の積み増しもまた必要ではないでしょうか。・・・

マキ子コメント:このインタビューを読み終えて
こんなことを思いました、

サブプライム問題はむしろ
ヨーロッパにこそダメージが大きいといわれています。

なぜなら、言葉が通じるという強みがあるせいか、
いち早くアメリカにならってアメリカの
市場に大規模に参加したからです。
ドイツ証券はその雄。

これからの展開こそ武者氏の活躍にかかっています。
前述の片岡氏のコメントがいい。

ところで、
日本は実はバブルがはじけたときで
当時の日本には自分の後始末に追われて元気がなかったのが
不幸中の幸い、アメリカのサブプライム問題で
痛手を負うところが比較的少ないのです。

だから本当は日本の経済的な力は今世界一だともいえるのではないでしょうか。

この力を活かせない
無力な政治、今の日本が残念ですが、
これも案外、「塞翁が馬」かもしれません。

とりあえず黙々とやるべきは、
女性が、自分と子供をしっかり教育していることではないでしょうか。
基礎教育と、あとは何でもいい、一つ専門能力を。

ゴールデン・ウイークも終わって、
そろそろ勉強も本気になる時期です。

国にその人材力さえ蓄えておけば、
どんな事態でも生き抜けます。

そう思えば、「お受験」に夢中になることは
悪いことではない。
母親の「一生懸命」はいつか愛として心に残る。

そして少なくても、
字を読んで書ける人が
日本に育っていくからです。

心とマナーはあとで自分で学ぶものです。
人間もまた動物、
誰でも自然に好きになれる相手を求めます。
好きな人に出会えば、
幸せな人生には心とマナーこそ大事だと
自然にわかってきます。