キレイの形
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2008年3月10日
友人の展覧会にて朧月夜 |
病院の帰りにちょっと見にいきました。
「あなたに描いてよといわれて朧月夜を描いたんだから」、と
電話があって、元気を出して思い切って展覧会へ。
こういうことって案外病人にやる気を出させます。
キレイ、
私の心に描く朧月夜そのものでした。
なにしろ源氏百帖を描くといって20年、
ほとんど細密画のような大作、やっと8点でしたけれど
これから長く生きなくては完成しないゾ!!!
源氏物語も1000年ということで
月刊「ぺるそーな」に兼田敏男先生に
解説をはじめていただく。
源氏を本居宣長は儒教思想でガチガチな江戸朱子学への
アンチテーゼとして読み込んだと知りました。
なにしろ兼田先生は全身全霊弁護士らしい弁護士、
こんなしゃれたセンスがどこに潜んでいたのかと
ただただ驚き。
でも本当の優れた人は
かならずといっていいほど一見無愛想な仕事師。
朧月夜 |
小さな書の展覧会のテーマを源氏物語にしました。
渡辺淳一さんを囲んでお食事会、
それぞれに何が似合うか伺いました。
例えば、安倍洋子さん(晋三総理の母上)は、
藤壺の女御ですよ、とすぐおっしゃられた。
恐る恐る、私は誰が似合うでしょうか、と
伺うと、
これもすぐ、あなたは朧月夜。
実は源氏物語はそのころまだ私は読んだことがなかったのです。
なんだか長くてしかも光源氏があの人、この人とかよう
浮気物語なんて読む気がしなかったのです。
あわてて渡辺源氏を読みました。、
それでできた作品がこの屏風。
実際の色はもっと薄いのですが、
案外写真の方がこの狂気をよく出しています。
文字はなるべく少なくしました。
もっとも展覧会のときは、
私の希望は全く無視された表装、
桃色の紙に表装された風呂先屏風。
見るのも嫌でした。
全部あとで表装をしなおしました。
それから展覧会にも興味を失う。
人格を全否定されたような思いでした。
バラの気 |
100本より見事、
ついに思い切り咲きだす、
花入れからあふれそう。
飽かず眺める。
バラの気がうつってくる。
このバラの見事だったことは、
花がおわっても萎れず色褪せず、
これでおわりと静かに眠るように
ただ花びらを閉じたのです。
凄いバラの花でした。
バラの美しさ、その一蕾 |
あでやかさがみずみずしい。
伸び伸びと
みずみずしいこと、
これがキレイな女性の条件ならば
このバラがいいお手本。