明日死ぬとも、おしゃれに | 旧ブログ

明日死ぬとも、おしゃれに

2008年2月8日

東京

東京新聞2月7日夕刊の一面の写真、
蜃気楼かと思いました。

千葉県のほうから東京を撮った写真、
まるで蜃気楼のようです。

キレイというか幻というか。
所詮、すべては幻か、
ならば楽しんで生きることこそ天にかなうか。

久しぶりにひどい風邪でダウンしました。
どうも風邪の一種らしいのですが、
今年の風邪はちょっとひどい。

かつてスペイン風邪でたくさんの人が亡くなったということが
にわかに現実的に理解できるようです。

何しろ体中の体温がなくなってしまうよう。
寒くて寝ていられない。こんな風邪ってはじめて。
鼻水も出ない、セキも出ない、

発熱下着を着て、とっくりのセーターを着て
毛皮のオーバーを着て、暖房のガンガンにつけて
赤外線ヒーターをつけても温まらない。

勿論、何も食べたくない、
でも思い切って朝少し食べ物をおなかにいれて
薬を飲む。

やっとぐっすり眠る、
眼が覚めたら水を浴びたようにぐっちょりと汗。

これで普通の風邪に戻ったかなと思う。

病院にいったら入院させられそう。
そ知らぬ顔で点滴のお願いをしよう。
でも起き上がる元気もない。

人間って何だろう、ちょっと前までは何でもなく元気、
あっけない存在。

宮脇淳子さんの「朝青龍はなぜ強いのか?」
につづいて
故・小山健一氏に堤尭(月刊「ぺるそーな」同人)さんの
聞き書きをまとめた「昭和秘史」を読む。

小山氏は太平洋汽船社長
かつて戦艦・武蔵の砲撃手、
何しろ海に投げ出されても投げ出されても
一人だけ無傷でいきのこる。
それも何回も一人生き残る。

無傷だから鱶のうようよいる海で
仲間がどんどん鱶の餌食になる真っ赤な海でも生き残ろる。

宮城谷昌光氏の「管仲」を読む、
管仲も死なない、中華第一の英才という人。
戦いにも強い。無二の友人に恵まれて活かされる。

所詮、人は一人では生きられない。
天は人を生かし、天に召すという。

不思議、
あちらにいけばそれもわかると思えば
面白い。

つらかっただろう闘病生活を強いられた平泉三枝子さん、
いつもキレイにお化粧をして、
おしゃれを忘れなかった。

自分の死に出の衣装までデザインして
作らせ、それを着て収まる。

選挙中でしたが訃報を聞いて、かけつけたとき、
そっと目を開いて私を見る、
お嬢さんの登水子ちゃんが、「ママが
マキ子さんに気がついてご覧になった」と叫ぶ。
私も気がついていました。合掌。