ミシュランなんて日本の恥さらし
2007年12月20日
もりかわの女将 |
女将さんもお嬢さんのように上品、
だと思ったら小学校から学習院で同級生だったという。
二人ともそれぞれいわゆる名門の子女。
二人とも親の心配をよそにして
この道に入った。
いつも清潔で本当によく働く、
いつも最高の料理を考えている。
清潔こそ最高のおしゃれ。
器のおしゃれは、趣味が嵩じている。
美加さん曰く、その上
女将さんはいつもキレイでなくちゃといわれて
頑張っているのだそうです。
9歳と6歳の男の子もいる。
朝も昼も忙しい。
日本のおしゃれ |
これは「もりかわ」でお新香を取るために出された
おとり皿。
古い京焼きですから、縁が欠けていたのでしょう。
純金をかけていわゆる「金つぎ」してあります。
こんなことが日本のおしゃれです。
外国の人だって本物、いいものをたくさん見てきた人は
とても素敵といいます。
ミシュランは全く当てにならない、
ミシュランに今度載せられた日本のグルメ店は
私にいわせれば全部落第。
日本の恥じさらしです。
ミシュランの嘘 |
食べれば最高だとわかるはず。
お母さんが心をこめて作れば出来る味。
贔屓で言っているのではありません。
口取りのあと、
今日はまず小さな器にもち米をふかしてコノワタを載せてお酒。
なま扶を揚げてすりゴマをまぶした小さなモチ。
食がいい加減ではおしゃれも本物にならないと思っています。
貧弱な食で満足していると、
薄っぺらなおしゃれになる。
大根一つでも料理で全く違ったものになる。
「もりかわ」で最後に出された
お新香の盛り付けを見るだけで嬉しくなります。
ハスを薄く切って甘辛く味付けしてある。
飛び上がるほどすっぱいたっぷりした梅干も
ごはんによくあう。
お金をかけなくても家でもできること、
とにかくこんなことがおしゃれだと思います。
人間 |
この絵があったのを思い出しました。
大好きなダビンチのスケッチ、
このフレームのバランスは私が考えたもの。
このぐらい大きいフレームがこのスケッチをおしゃれに引き立てる。
月刊「ぺるそーな」の「国づくりのデザイン」12月号からちょっとご紹介します。
「考える力は自然にあふれ出る キレイがキーワード」
秋の全国学力テストで、「考える力」が不足しているということが案じられていました。
私は小さいとき、いつも「考える力がない」とか
「独創性がない」と随分先生に酷評されていました。
たしかに、子供のころの私は「応用問題からきしダメ」でした。
大人になってもごく最近まで自分の意見というものはあまりなかったのでした。
いつも人の意見をひたすら聞いて感心するほうでした。
そのかわり、知略・知恵のある人が大好きでした。
思えば、これが私の交際範囲と行動範囲をひたすら広げたようです。
政界に生きるようになってからは尚更です。
傾聴に値する意見をいう人をひたすら求めました。
ところで今にして思えば、どの意見を取るかは、自分の判断だったのです。
色々な意見を自分なりに吸収して客観視して、無意識に自分の判断材料としていたのです。
これこそが「考える力そのもの」なのだと近頃やっと自分も納得し、
人にもそう言ってあげられるようになりました。・・・・・・途中省略・・
じっと多くを素直に学ぶほど正しい判断ができるようになります。
それがその子の専門も決め、社会生活の中での役割も開いていきます。
単純なキーワードがあります。キレイかどうか、
これが行動にも思想にも人にとってのいい規範になると思います。
キレイとは無理がないこと、自然なものです。
またキレイに行動すれば卑怯な人間になりません。
」
クリムトの絵でおしゃれ |
誰もいない夜、
静かな事務所でふと見上げて
クリムトの世界、
ローマのデカダンと健康で美しい姿態が調和する。
美しいものに囲まれていると心がおしゃれになるよう。
左の絵はヴェニスで買った水彩画、二月の終わりにある
仮面舞踏会、いまでも続いている。
右に絵はコロンビアの友人からのクリスマス・カード
みんなおしゃれに命をかける。
殺伐とした白い壁も好きな絵があれば自分の世界ができる。