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見よう見ようと気にしながら夏が過ぎ、ギリギリ駆け込みで見に行ってきました
ご存知の通り、西暦79年にヴェスビオ火山の噴火により街毎埋まってしまった古代都市ポンペイ
その遺構はユネスコの世界遺産になっています
テレビや雑誌で特集されれば興味深く見てはいたものの、実際掘り出された食器や医療器具等を見ると2000年前とは思えない文化的な暮らしがあった事に驚きます
現代と何も変わらない、生き生きとした人々の暮らしが感じられました
(写真OKでしたが撮らなかったので、コチラをご覧下さい)
後からじわじわ来ているのはメメント·モリの精神が至る所に感じられた事
ローマに支配されるようになったとは言え、まだキリスト教が普及する前でギリシャ文明の色が強く残っていた時代
上の公式サイトに写真がありますが、骸骨の左には富める者のマントと笏が、右には貧者の杖と背負い袋が書いてあるテーブル天版があって、
それはメメント·モリ
死は平等に訪れる事を忘れるな
と言う戒めのモチーフ
生まれや貧富の差などは一時的な事と捉えていたらしく、その証拠にこの街には解放奴隷も多くいて、財を成した者もいました
問われたのはいかに生きるか
宗教はあって神官もいましたが、人は哲学によって生きていました
富める者は文化や芸術によって心を豊かにするこに勤め、それぞれが懸命に今を生きていました
神は神としてあって、
「いかに生きるか」それぞれが神に問いかけながら生きるのが哲学
それは見えない道を歩くようなもので並大抵ではなく、苦悩の連続
その問の現れが芸術でした
苦悩しているのは自分だけではないと知る事は、どれほど人の心を軽くする事か…
その後、そんな共和制の時代が封建制へと変わって行きます
教会や王様、団体に生き方を決めて貰った方が楽ですから
でも、私は自分の人生を誰にも預けたくありません
組織やシステムに生き方を決められたくはありません
間違えながらも自分で決めて、失敗して、立ち直って、人間らしく生きて行きたいと思います
色々あるって楽しいじゃないですか
昨今の世の中を見ていると、長い間無意識に誰かに預けていた人生を自分の手に取り戻す時期ではないかと思うのです
メメント·モリに立ち返る
ポンペイの人が伝えてくれた気がします