「さとみちゃん!お待たせ!」
ルイ君は自転車で私のいるところまで来てくれた。
「ルイ君…」
泣いてぐしゃぐしゃの顔になった私を見て
「どーした?」と頭を撫でる。
私はずっと我慢をしていて
限界がきたみたいで
ルイ君にお父さんのこと、
あとは家族の事を話した。
私は、話終えたあと
はっ!こんな話したら引かれるよね。
と我にかえる。
ルイ君は、そんな私を抱きしめた。
「つらかったんだね。」
私は そのまま甘えてしまった。
しばらくするとルイ君が
「俺のところも母親病気がちでさ。さとみちゃんほどじゃないけど、少しは気持ちわかるよ。」
と。
ルイ君のおうちも 家族みんなお仕事しながら
お母さんの入退院のケアなどもしていたから大変な時があったようだ。
「え…それで今は…?」
「今は姉ちゃんが結婚して、主婦やってて。
母親のすぐ近くに住んでるから、だいぶ落ち着いた。」
…そうなんだ
ぱっと見チャラチャラしてそうなのに
ルイ君のその落ち着いた話し方やプライベートの話を聞いて
また意外だな、と思った。
ルイ君は自分の話も織り交ぜつつ
私の話を、ずっと頭を撫でながら聞いてくれていた。
「…ルイ君と話してたら、
なんだか楽になった。」
「もう、 大丈夫?」
「うん。」
「じゃあ、送ってくよ。
…チャリだけど!!笑」
「ふふ、 ありがとう…」
その日はルイ君の自転車の後ろに座って
おうちまで送ってもらって
別れた。