ルイ君とタクシーに乗って数分。
 




 
「あ、ここで。」   






「さとみ、ここが俺の家。」









ルイくんのおうちは1LDKくらいの綺麗なマンションだった。







お部屋も綺麗にしてる…。









部屋に入り、ルイくんは部屋着に着替えると


「さとみもパーカー着る?」







…ルイくんのパーカー、借りちゃった。










大きいくてぶかぶかのパーカー。

  


ルイ君のにおいがして

すごい幸せな気分になった。









「さとみ、テレビでも見てくつろいでて。」









そういうと、ルイ君はキッチンへ向かった。









しばらくすると







「じゃじゃーーーん!」







「ルイ君手作り雑炊〜!!」












ルイ君は、私にお雑炊を作ってくれてた。









「お腹の空き具合、すこーーしって言ってたし
胃に優しいから」








もうそれだけで感激だったのに





この雑炊がすごい美味しかったからまたビックリした。






「ねえ!?これすっごい美味しいんだけど!!」







「だろー!? 俺、母さん体調崩してる時とか粥とか雑炊とかよく作ってたから、得意なんだよ。」










あ…。   そっか。



    





だからこんなに優しい味がするのか。







お出汁が効いてて
ふわふわの玉子がのった


ルイ君の手作り雑炊。






久しぶりに、本当に美味しい手作りのごはんを食べた気がする…











…あったかい。










「俺もたーべよーっと。」

隣で座って ふうふうしながら食べてるルイ君。








その姿が愛おしくて





そして今 2人でパーカー着てて



一緒に手作りのお雑炊を食べてて






この瞬間が


幸せでたまらなかった。。













…    どうしよう…









余計…好きになっちゃうよ…。。













…………。


















「好き…」














「えっ?」













「私、ルイ君のことが…好き…」