ルイ君…







私たちはそのまま





結ばれた。











お酒も入ってたせいなのか


まだ、ふわふわする。







隣で寝てる、ルイ君。






その日はとても幸せで



ルイ君に抱かれて寝た。






とても心が満たされて

よく眠れたのを覚えてる。



  




朝起きても



ルイ君が隣にいて



また嬉しかった。




 

「さとみちゃんおはよ」


「おはよ♪」










…幸せだな…。。









でも、もう帰らないとやばい。


  



「お父さんのことがあるから、私帰るね」




ぱぱっと支度をして、ホテルから先に出ようとすると

ルイくんが 


「あっ!さとみちゃん!これ!!」







「…お金??」








「タクシー代。 気をつけて帰るんだよ。」



…うん!








「ちゃんと家ついたらLINEしてね!!」


…うん!笑









なんかその一言一言が、


とっても嬉しくて愛おしかった。








こんな日が



ずっと続けば良いのに…









そう思いながら

私は帰宅した。










が、帰宅すると一気に現実に押し戻される。







朝帰りした私に


母親は大激怒。






「あんた朝帰ってくるってどうゆうことなのよ!?」


   





「…たまに遊びに行ったって…いいじゃん。」







「何言ってんのよ、いいからお父さんお散歩連れてってあげてよ。朝から騒いでるのよ、」








…。








私の事 認識してないのに?




また、どちら様って言われるじゃん。







私は父と接するたびに


「どちら様ですか?」と聞かれて


「娘だよ」って言うけど


「俺に娘なんかいない。」


そう言われてた。





もうこのやりとりが嫌になってて



お父さんと会話をしたくなくなっていた。







ただただ業務のように父の世話をしていた。









…はあ…。




 







…ルイくん。









私はさっき別れたばかりのルイ君に



もう会いたくなっていた。