被告人には二種類います。
被告人になることによって、仕事を失う人、失わない人です。
勤務先の会社にバレてクビになる人、
バレずにクビにならない人、
と言い換えてもよいでしょう。
被告人が犯した事件を知っているのは、原則として裁判に参加している関係者(被害者含む)のみです。
とはいえ、被告人が犯した事件は裁判所内では実名で公表されています。
傍聴人がそれを公にする機会は少ないでしょうし、かりに公にしたところで伝播力はたかがしれています。
しかし、マスメディアの影響力はそれと異なります。
一度実名報道がされてしまうと、会社にバレる可能性が極めて高くなります。
そして、インターネットで検索すると、実名と事件がヒットしてしまいます。
前科・前歴があることがネット上に残ってしまいます。
削除されない限り永遠に。
転職する際、結婚する際など、
これが原因で破綻するリスクさえあります。
かりに執行猶予付きの判決をもらったとしても、
一旦マスコミに報道されてしまうことで失うものはとても大きいです。
かりにそれが冤罪だとしたら何をかいわんやです。