・窃盗
上大岡京急スーパーで食料品7,826円相当を万引き
・被告人
66歳、前科・前歴七犯、生活保護受給中、前回は昨年9月に逮捕
前職は20年間結婚式の司会業、ピーク時は月収50万
生活保護を受けているのに盗んだものは、
6個入り347円の卵、1,000円の巨峰、甘エビなど贅沢品
財布の中には3万円が入っていた。
→生活に困窮しての万引きではない
レジ袋を家から持参しての用意周到な万引き(被告人は否定)
検察官「前回から今回までの間に他に万引きをしたことはありますか?」
被告人「いいえ、ありません」
検察官「万引きしたら100%捕まっているということですか?」
被告人「はい、そういうことになります」
検察官「それで、今回は捕まらないとでも思ったのですか?」
検察官は1年6ヶ月を求刑。
再犯可能性が高いと僕も判断。
【傍聴雑感】
被告人の答弁がやたら流暢で饒舌なのは前職の仕事柄。
あまり話さない被告人よりも、この人のように淀みなくたくさん話す被告人の方が見ていて面白いです。
反省している言葉、感情の込め方、滑舌の良さなどはさすがプロですが、
その一方で、話しすぎることにより、途中から芝居がかって胡散臭く聞こえてきて、
矛盾証言が出たり、論理に一貫性がなかったり、ボロが出てきます。
検察官の思うつぼで裁判官の心証も悪くなったに違いありません。
ちなみに、
上大岡京急スーパーの万引き被害は年間200万円の損失だそうです。
スーパーにとっては死活問題なのです。