・窃盗という犯罪は、女性によって行われる割合が特に高い。
全犯罪に占める女性の割合は平均すると約2割だが、2004年の統計によれば、窃盗罪のうち30.8%、中でも万引きは44.2%が女性に手によるもの
・司法業界では、「求刑の8割」が、量刑相場として通用している。
よって、判決時の傍聴の楽しみは、求刑の8割を上回るか下回るかを予想すること。
検察官 vs 弁護人の勝負のものさしと言ってもよいでしょう。
・「このまま虐待を続ければ、死なせてしまうかもしれない」という場面で、
「でも、死なせてはいけない」と考えれば傷害致死罪だが、
「死んでもかまわない」と思ってしまうと殺人罪になる。
これが刑法の理屈だが、実際には事件当時の被告人の気持ちを覗き見ることはできないから、それを目で見える証拠から推測していくのが裁判。
・裁判員裁判の特徴は、表面的にはソフトに、進行はスムースに。そのうえで、検察官と弁護人が互いの目標に向かって火花を散らす。
・裁判員裁判が実施されて以降、傷害致死の量刑が重くなる傾向にある。
・目撃者の証言は危険な証言。アメリカでは75%が誤った証言を行っていた。
・被害者が女性の性犯罪者の裁判では、ほぼ確実に、検察官チームに女性が入る。
・裁判長が「今から、この判決をあなたに下した理由を説明しますから、よく聞いてください」と言うのは、日本ぐらい。他国は判決だけ言われておしまい。
⇒その観点からも、『裁判官の
・裁判官は、司法修習生のなかでもスーパー優秀人材しかなれない。裁判官と検察官は適性が見られる。弁護士は、司法修習を無事に終えて弁護士会に登録すれば、誰でもなれる。
・「殺人罪」か「傷害致死罪」かは、「殺す気(殺意)はあったか否か」。
法定刑で殺人だと無期、もしくは死刑まであるのに対して、傷害致死だと有期刑、つまり20年以下の量刑になる。
・引き当たり捜査とは、ホシを警察車両に同乗させ、犯行現場を案内させる捜査
・いまの日本の無期懲役者が仮出所に要する平均期間は33年程度と言われる。