東京地裁だけの話ではなく、
横浜地裁にもいるいる。
なぜかリュック率が高い。
そして、外見から
寿町に住んで生活保護を受けているだろうおっちゃん方も結構いる。
その中には、
法律知識を振りかざして得意気に話す詳しいおっさんもいる。
僕が横でふむふむと頷いたふりをすると、
ニヤッと笑い、さらに得意気なトークが続く。
僕のような新参傍聴者に対して、俺ベテランだからさということをアピールしたくてしょうがない感じ(笑)。
あとはスケッチブックおばちゃん。
被告人のイラストなんかも書いているが、職業ではなくたぶん趣味でやっている感じ。
廊下ではマニアたちが情報交換している。
彼らは各々が自作のタイムテーブルを持参している。
1Fの自販機前の休憩所では、
マニアたちが判決の予測をしているし、
1Fのソファでは裁判関係者たちが打ち合わせをしている。
(聞き耳をたてたら、たまに凄い裏話を聞けたりして)
司法試験を通った社会的エリートから、
生活保護受給者の暇つぶしから、
社会科見学の高校生の集団から、
殺人を犯した被告人まで、
裁判所ほどカオスで、かつ開かれた空間はないのではないだろうか。
横浜には何年も住んでいるけど、
近所にこんな興味深い空間があったことをようやく知ってしまった。
みなとみらいよりも山下公園よりも中華街よりもマークイズよりも、
もしかしたら面白いかもしれない。
こんな僕は変わっているのだろうか?