今までの人生で弁護士に接する機会は度々あったのですが、
このたび傍聴を始めてみてあらためて
法曹という職業には高い能力が求められる
と僕は感じました。
単純にペーパーテストの点数が良いだけの受験エリートでは務まらないお仕事です。
逆に、そういう方たちは官僚の方が向いている、なじむことでしょう。
僕の考える
法曹に求められる能力は、
■コミュニケーション能力
弁護士であれば、被告人と良好なコミュニケーションをとることが最初の一歩です。
検事も弁護士も裁判官に良い心証を持ってもらうには、好感度を上げるコミュニケーション力が重要と考えます。
証人から供述を引き出す能力もこれに含まれるでしょう。
上手くコミュニケーションがとれずに、証人がイライラしてへそを曲げて答えなくなってはいけません。有利な供述を引き出すためにいい気分にさせて話しをさせる必要があります。
■プレゼンテーション能力
特に裁判員裁判では、わかりやすさが求められます。
専門用語をいかに翻訳して一般人に説明するか、比喩が上手下手も顕著に分かれます。
身振り手振りといったボディランゲージ
パワーポイント作成のITスキルも求められます(一般ビジネスパーソンと変わりない)
裁判員裁判時代になり、論理的で冷静な思考力に加えて、心をとらえる表現力が求められられるようになりました。
■質問力
■記憶力
裁判官は民事訴訟なら一人当たり200件程度手持ちの事件があるので、全部の記録を読んで頭に入れなければなりません。
■法律以外の専門知識
例えば、医学知識。
被告人に責任能力があったか否かを問うときに、証人の医師と丁々発止のやり取りをしなくてはいけません。
案件ごとに専門知識を勉強しなくてはいけません。
■交渉力
論理的思考能力などは全員が一定の水準以上にある方たちなわけですが、それでも話しが上手(論理的)な人とそうでない人がいます。
口下手で話しが長い人はダメですね。
感情的な人もダメですね。
ポーカーフェイスができないとダメですね。
いかがでしょうか?
是非法曹関係者にも意見を伺いたいところ。