こんばんは♪
一頻り土砂降りの雨☔
帰宅するのが大変だった。
高次脳機能障害の母は寝たきり。
実家で介護の手伝いをした。
部屋の掃除を徹底した。
実家は部屋が多くて掃除も困難。
子として親の介護は当たり前だと思う。
iPad Airで母に音楽を聴かせてあげた。
母は音楽を非常に好む。
介護についてのブログを読むけど
中には虐待に等しい内容のブログがあり
胸が痛む。
あまり褒められたブログではないから
無視したほうがいい。
さて
職場に
自殺未遂者がいる。
男性で首にぐるりと傷痕がある。
つい先日
彼は私に打ち明けた。
「これ、何だと思う?」
煙草に火をつけながら彼が言う。
「どうしたの?手術の痕ですか?」
驚いている私に彼はぽつりと言った。
「実は…自殺しようとして…」
びっくりした私は言葉を継げなかった。
じっと見つめるのも何か悪い気がして
私は階下を眺めた。
彼は黙って煙草を吸う。
この局面ほど私は距離感に戸惑ったことはない。
目のやり場に困惑したし
息を飲むことさえできない。
彼の首の傷痕は
ぎざぎざで
痛々しかった。
特に私は追求しなかった。
本質を問うことくらい虚しいことはないのだから
沈黙が暫く流れた。
差し障りのない話題も思い浮かばない。
「灰皿の掃除、私がやります」
私がぽつんと言うと
やっと彼は微笑んだ。
「あゝ、そう。頼むよ」
耳のピアスを手で触れて、彼は溜め息ついた。
「あそこの黄色い実は、夏蜜柑でしょうか?」
曖昧に私は階下を指差した。
「たぶんねー。夏蜜柑だな」
年上の彼は納得した。
「はまちゃん、歌は好きかな?」
スマホをいじりながら彼は言う。
「カラオケ、行きませんか?」
「あゝ。錦糸町に良いカラオケ屋がある」
「あそこにはカラオケ屋が幾つもありますね」
私は少しだけ快活になった。
「行こうか」
低い声音で彼は言う。
真剣な顔をしていた。
錦糸町のカラオケ屋に元カノと二人
入ったことがある。
彼女はなぜか最初に演歌を歌った。
《天城越え》
彼女は歌った。
それが伏線になっているのかどうなのか
後日
とはいっても数年後
彼女は焼身自殺した。
彼女には癌があり
加えて統合失調症でもあったから
苦しかったのだと思う。
彼女の肩から脇腹にかけて
手術の傷痕があった。
裸にならないと分からないことがある。
いつか彼と錦糸町のカラオケ屋に行くと思う。
きっと私は無邪気にはなれない。
今までに数十人の仲間たちが自殺した。
